薬指の第二関節に痛みを感じる・・という方、その症状、「ブシャール結節」かもしれません!
指の第二関節に痛みを感じるのが特徴のようで、関節が曲げにくかったりする病気です。
関節の症状が主なので、関節リウマチと間違われやすいので、もし診察で関節リウマチと診断されなかった方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?
ブシャール結節の原因や関節リウマチとの違い、治療法や予防法についてもご紹介していきます。
薬指の第二関節の痛みは変形性関節症の一種、ブシャール結節
年齢を重ねていくにつれて、関節に違和感を感じることがあるかと思います。
その中でも、更年期に差し掛かった辺りで、手の中指や薬指などの関節が腫れてくる症状が出てきて、更に痛みを伴い、指が変形してしてしまうことがあります。
このような症状が出てくると心配になることでしょう。
ここでは、考えられる症状について、解説していきます。
DIP関節とも言われている第一関節に発症する病気は、「ヘパーデン結節」が考えられます。
また、PIP関節とも言われる第二関節に発症する病気は、「ブシャール結節」が考えられます。
このどちらの疾患も、手の指に起こる典型的な「変形性関節症」の一種です。
また、ブシャール結節だと思っても異なる病気であることがあります。
それは、「関節性リュウマチ」という疾患です。
この「ブシャール結節」と「変形性関節症」は、共通して指の関節が腫れて変形し、動かすと痛みを生じることが挙げられます。
しかし、ブシャール結節に関しては、指の第二関節にのみ発症します。
それに対して、関節性リュウマチは、全身の関節に症状が広がるため、部位による違いがあります。
更に関節性リュウマチは、朝に患部のこわばりが強く出てしまうことが挙げられます。
どちらにしても症状が出てしまった時は、関節性リュウマチの可能性もありますので、自分で判断せずに専門医の診察してもらい、正確な診断をしてもらうようにしましょう。
薬指の第二関節の痛みの原因、ブシャール結節とは?
先程も述べましたが、ブシャール結節は、中指や薬指などに起こる変形性関節症の一種です。
そのため、PIP関節に痛みや腫れを伴う病気です。
ここでは、このブシャール結節に関して、もう少し詳しく解説していきます。
痛みや腫れを伴うとお伝えしましたが、人によっては痛みはなく、腫れのみを起こすこともあります。
必ずしも痛みが発生する訳ではないのです。
このブシャール結節の特徴としては、指の第二関節(PIP関節)に発症することです。
第一関節(DIP関節)に発症する場合は、ヘバーデン結節と診断されます。
関節によって、診断される病名が異なるのです。
このブシャール結節とヘバーデン結節は、腫れによって見た目が変わることが主な症状です。
そのため、異変に気付く方が多く、場合によっては、指の動きに制限がかけられてしまうこともあります。
また、関節の一部がコブのような腫れが起きることもあるのです。
この症状が起きる理由が明確にはなっていませんが、考えられている理由としては、手を使うことが多い方や仕事で指に負荷をかけてしまっている人が発症しやすいとも言われています。
また、男女で発症しやすい比率で言いますと、女性の方が発症しやすいとも言われています。
また、関節の病気で第二関節に同じく発症する関節リウマチもあるため、間違えられてしまうケースもあるのです。
そのため、できることなら診断してもらうのにリウマチ専門医のいる病院に行きましょう。
専門医が診てくれるため。間違えのない診断をしてくれることでしょう。
関節リウマチの場合は大きな病気とも言えますが、ブシャール結節の場合はそこまで大きな病気ではないため、心配される必要もないとも言われています。
ブシャール結節が一番の問題となっているのは、見た目の問題なのです。
薬指の第二関節に痛みを感じてしまうブシャール結節の原因とは?
薬指などの第二関節が腫れて痛みを伴うことのあるブシャール結節の原因について書いていきます。
西洋医学の中では、どうして発症するのかが判明されていません。
しかし、先程もお伝えした通り、患者さんの中では、手を使うことが多い方や仕事で指に負荷をかけてしまっている人が、ブシャール結節にかかっている人が多い傾向にあると言われています。
また、その他に考えられているのは、中年以降に発症することが多いため、加齢も原因の一つなのでは、と考えられています。
他に考えられている要因としては、遺伝的な要素も考えられており、男性よりも女性が発症することが多いことから、ホルモンバランスも影響しているのでは、と言われている説もあります。
このように色んな要因が考えられるものの、西洋医学でははっきりとした原因は明らかにはなっていないのです。
西洋医学では、原因が判明していないのですが、東洋医学の中では、原因が明らかになっているとも言われています。
その原因とは、「内蔵の弱り」です。
内蔵と指は関係がないように思いますが、内臓の中の腎臓には、骨の発育に関係してきます。
そのため、腎臓の機能が弱ると、骨を作るための機能が低下してしまうことが原因でブシャール結節を発症すると言われているのです。
腎臓の機能低下は、「疲れが出やすい」、「むくみがひどくなり、取れづらい」、「手がこわばってしまう」などが初期症状と言われており、その後に尿検査や血液検査を行うと、腎臓の数値に異常がみられると言われています。
しかし、第二関節だけに症状が出るというのは、少し不自然なところでもあるため、東洋医学の見解が必ずしも正しいとは言えないとも言われているのです。
ブシャール結節の主な症状について
ブシャール結節の症状をもう少し詳しく解説していきましょう。
◯指の痛み
必ずしも痛みを伴う訳ではありませんが、場合によっては中指や薬指などの腫れているところに痛みを伴うことがあります。
それでは、どのような時に痛みを伴いやすいかと言いますと、第二関節の隙間が狭くなり、軟骨が磨る減ることや、指が変形してしまったことが挙げられます。
必ずしもこの症状が原因とは言えませんが、このようなことが要因になって痛みを伴うことが多いです。
◯関節の腫れ
特に特徴的な症状と言えば、見た目で分かる腫れです。
第二関節の部分に症状が表れるため、目立ちやすいです。
そのため、異変にも気づきやすいとも言えます。
この腫れの原因としては、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲができて、腫れてしまうことが主な原因です。
また、場合によっては、水が溜まることで腫れてしまうこともあります。
◯赤くなる
赤くなる原因は、関節の変形で炎症が発生し、腫れることが主な原因です。
この状態になると熱を帯び、指を動かす際に制限されてしまい、まっすぐに伸ばすことや、曲げるなど動かしづらくなります。
◯骨の変形
病状が悪化して来ることによって、骨が変形していきます。
変形してしまうと、それこそ動きに制限が出てしまうため、握る動きや開く動きがしにくくなります。
場合によっては、物を強く掴むことや、ペンを握ることさえも出来なくなることもあると言われています。
病状が悪化する前に少しでも違和感を感じたら、専門医にご相談することをおすすめします。
指の第二関節に痛みを感じたら休息を!治療法と予防法について
第二関節に腫れや痛みを伴うブシャール結節の基本的な治療法は、保存療法です。
保存療法なので、手術はせず治療をしていきます。
変形性関節症の治療方法に関しては、指への負担を少なくしていき、少しでも休ませる必要があります。
デスクワークなどの場合は、休むことが大切であり、できるだけタイピングなど指を主に使う仕事をしないようにしていく必要があります。
タイピングは普段意識して使うことのない薬指や小指までも使います。
そのため、薬指や小指に症状が出ていると悪化させてしまいます。
また、それでも痛みが取れないときは、痛み止めを服用することもあるでしょう。
また、テーピングやマッサージをすることも効果があります。
テーピングに関しては、指の動きを制限をすることができるので無意識に動かす量を少なくすることができます。
そのため、症状が悪化してしまうのを少しでも防ぐことができると言われているのです。
テーピングをするにも、最初からうまくすることはできないと思います。
病院にいくことで、テーピングの仕方を教えてもらえると思いますので、病院でテーピングの巻き方を教えてもらい、しっかりとしたテーピングをしましょう。
間違えたテーピングですと効果は薄いです。
また、マッサージに関しては、ただ単にするのでは逆効果なこともあるので注意が必要です。
自分でマッサージをする場合、ついつい強く指圧してしまいがちになりますが、強く指圧すると症状をひどくすることがあります。
そのため、強くせず、優しくマッサージするよう心がけてください。
次は、予防法ですが、治療法とほとんど同じですが、何より大切なことは、指を使いすぎないことです。
日常的に使う部分はありますが、できることなら関節への負担をかけないように気をつけて生活してください。
パソコンを使うにしても、長時間のタイピングをせずに時間を決めたり、スマホの操作に関しても使う量を少なくするように心がけることで、少しでも予防できるでしょう。
また、仕事で指を使う方は、適度に休憩をするなどの工夫をするようにしましょう。
原因がはっきり分かっている訳ではありませんが、負担を減らすことを心がけるだけでも少しでも発症のリスクを減らせる可能性はあります。
不安な場合はしっかり通院しましょう!
最近指の関節が痛いな・・と感じている方で、第二関節に痛みを感じる場合は、ブシャール結節の可能性もありますね。
関節リウマチと関節痛の症状がにているから・・と医者にかかったけど、診断されなかった方は、ヒントにしていただけるといいかもしれません。
関節に違和感を感じたら、我慢せずにしっかり専門医のいる病院で診てもらって、適切な治療を受けることをオススメしたいですね。