親指の付け根に急にほくろできた・・でもそれ、本当にほくろですか?
ほくろに似ている皮膚がん「メラノーマ」という病気知っていますか?
素人ではなかなか判断しにくいメラノーマ。放置してしまうととても危険なのです。
今回は、ほくろとメラノーマの違い、早期発見のポイントをご紹介したいと思います。
急に親指の付け根にほくろ?!皮膚のがんとほくろ
ほくろとはメラニン色素が含まれている「母斑細胞」というものが増えることで出来ます。
平べったいものを「単純黒子」、やや盛り上がっているものを「母斑細胞母斑」と呼び、この細胞は皮膚にもとからあるもので、増えてもほくろに変わるだけなので、基本的には害を及ぼしません。
このほくろと見た目がよく似ているものに「メラノーマ」という皮膚ガンがあります。
メラノサイトという細胞がガンに変化することで生まれます。
これ以外にもうひとつ、皮膚に出来る「表皮癌」があります。
こちらは進行度がゆっくりで、別の場所に移ることも滅多にないので、早めに治すことが可能です。
他の部位に出来るガンと比べると、死亡率もそこまで高い方ではないようです。
しかしメラノーマは見つけた段階で手遅れになっていることが多く、皮膚ガンの死亡者はほぼこちらのせいで亡くなっています。
ほくろと似ているというところが厄介な点です。
見つけてもただのほくろと認識して放っておくことが多いのですから。
親指の付け根や足の裏に出来るほくろは皮膚ガンかもしれない、とよく言われています。
試しにチェックしてみてはいかがでしょうか。
親指の付け根に出来たほくろが癌なのか見分ける方法
ほくろは基本的に左右対称の大きさで、固さも揃っています。
少しくらい歪んでいても、真ん中に線を入れるとバランスが取れていると分かるでしょう。
しかし明らかに形が崩れているものは皮膚ガンの可能性があります。
皮膚ガンは細胞が増えるスピードが速いので、左右対称になることはまずありません。
墨汁のような黒さだったり、端が薄くなっていたり、色の濃い部分と薄い部分が極端なものは皮膚ガンかもしれません。
しかし通常のほくろも似たような色合いの場合があり、見分けるのは困難です。
でこぼこしているもので、盛り上がっているところの色が濃い場合や、真ん中がへこんで血が出ていたら皮膚ガンのサインです。
幼少期からあるほくろが成人してから急激に大きくなったり、数年で6mm以上になったら皮膚科へ行くことをおすすめします。
そのためにも、こまめに身体を確認しましょう。
頭皮や背中なども、誰かに見てもらうとなお良いです。
特に親指の付け根や足の裏に出来ているものは危険性が高いとよく言われています。
紫外線を受けると増えやすいそうですが、同時に大きさも変わっていれば皮膚ガンの疑いがあります。
またほくろに刺激を与えるのも良くないため、下着やバッグの紐などがほくろのある位置によく当たるようなら少し気を付けて下さい。
親指の付け根のほくろに皮膚がんの特徴や症状があるかチェック
皮膚ガンの見た目はほくろや湿疹と類似していることが多く、見分けるのは難しいため、気が付いたら手遅れになっていることも少なくありません。
全身が皮膚で覆われている我々の身体にはどこにでもガンが出来る可能性があります。
目に付くところなら良いですが、頭皮や背中など自分で確認出来ない場所や、手足の付け根など普段意識して見ない場所にガンがあると厄介です。
発見が遅れると他の部位に転移することもあります。
ほくろを刺激すると皮膚ガンになるという考えもあるようなので、ただのほくろでもあまり触らない方が良いでしょう。
メラノーマと呼ばれる皮膚ガンは、親指の付け根や足の裏に出来やすいそうです。
稀に口内や爪の中にも出来ますが、最も多いのは足の裏のようです。
爪に出来ると黒っぽい褐色の筋が縦に入り、1年ほどで幅が太く、色も濃くなっていきます。
肌の色が白い外国の方の場合、ほくろの数が多いほどメラノーマになりやすいと言われています。
日本人にも当てはまるかは分かりませんが、色白でほくろが多い人は気を付けて下さい。
日焼けに強い体質でも、年を取るごとに発症する確率は上がっていきます。
日頃から紫外線への対策はこまめにしておきましょう。
皮膚ガンは痛みもかゆみも出ませんが、もしどちらかを感じたら、病院へ行った方が良いかもしれません。
何故そうなるのかという理由も知ることが出来るので、皮膚科を訪ねましょう。
ほくろと似てるメラノーマの4つの種類
メラノーマという皮膚ガンにもいくつかの種類があります。
日本人が最も多く発症しているのは「末端黒子型黒色腫」と呼ばれるタイプです。
手の平や親指の付け根、足の裏、爪など身体の末端部分に出来ます。
見た目は血豆と似ているため、放っておく人も少なくありません。
皮膚に出来ると黒っぽい褐色のあざのようなものが、爪に出来ると同色の筋が広がっていきます。
メラノーマの中ではゆっくりと進行していくため、発見から治療までが遅れても、比較的治りやすいそうです。
続いては「表在拡大型黒色腫」です。
これはほくろの細胞から生まれるガンで、老若男女を問わず誰にでも出来る可能性があります。
初めはやや盛り上がったあざのような見た目をしていますが、やがてまだらになっていき、縁が歪んできます。
次は「結節型黒色腫」です。
進行するスピードが速く、別の場所に転移もするという厄介なタイプです。
40~50代に多く見られ、皮膚なら身体の何処にでも出来ます。
皮膚が少し盛り上がっており、色は白っぽいものもあれば、黒いものもあります。
発見しにくいため、見つけた時にはだいぶ重症化していることが多いようです。
最後は「悪性黒子型黒色腫」です。
最も発症率の低いタイプで、高齢者に多いとされています。
顔や頭など直射日光を浴びる場所に出来ますが、稀に太ももなどにも見られます。
見た目は黒いあざで、進行していくと色が濃くなります。
ほくろに似ているメラノーマ!早期発見が大事です
30代に突入してからいきなりシミやほくろが増えたという人は気を付けて下さい。
特に頭や背中、親指の付け根、足の裏など普段見ないところに出来ていたらメラノーマという皮膚ガンの可能性があります。
シミを取り除くためのレーザー治療でメラノーマが見つかることもあるので、怪しいと感じたらすぐに皮膚科へ行きましょう。
ほくろの大きさは、子供の頃から大きいようなら様子見で構いませんが、成人した途端に大きくなったり、新しく出来たほくろが大きければ危険かもしれません。
目安は7mmとされており、この他にかゆみや痛みを伴ったり、周辺の皮膚が破れた場合はガンが進行しているかもしれないので、早めに病院で診てもらいましょう。
メラノーマの色と形は実に様々です。
濃いめの黒の時もあれば、ほぼ茶色に近いくらい薄いこともあります。
形は綺麗な丸ではなく歪んでいることがほとんどなので、肉眼で見ると多少の違和感を覚えるでしょう。
また何処かにぶつけた覚えはないにもかかわらず、爪に変な筋が入っていたり、割れているようならメラノーマかもしれません。
血豆と類似しているので気付きにくいですが、念のために皮膚科を訪ねて下さい。
ほくろだと思って放置したメラノーマ・・悪化すると危険です
メラノーマは親指の付け根や足の裏などの目立たない位置に出来ることが多い皮膚ガンの一種です。
早めに見つければ手術で取り除けるので、皮膚科でダーモスコープ検査というものを受けましょう。
これによりメラノーマの疑いが出たら、今度はリンパ節などに転移していないかを調べます。
最後にCTやレントゲンなどでどれくらい進行しているかを確かめます。
もしメラノーマと判明したら、手術が行われます。
抗がん剤などは効果がないので、腫瘍ごと取り去ってしまうのが一番有効なのです。
しかし転移していた場合、治療は出来ても完全に治ることはないとされています。
死亡率も80%と非常に高く、危険性はもちろん進行するスピードも速い、厄介なガンなのです。
メラノーマが出来る理由は確定していません。
今のところ、肌が白く紫外線を吸収しやすい人はメラノーマになりやすいと言われています。
これを防ぐには、なるべく直射日光に当たらないようにすることが良いでしょう。
ほくろがいきなり大きくなったり、7mmほどのほくろが突然出来ていたら、メラノーマの可能性があります。
少しでも怪しければ、すぐに皮膚科へ行きましょう。
皮膚がんは早期発見が重要です!
いかがでしたか?
急にこんなところにほくろが!ってありますけど、素人では判断できない、皮膚がんがあるのですね。
どんどん大きくなっているなど、気になる点があるようでしたら、是非皮膚科を受診してください。
なかなか痛みなどの症状もないので、発見が遅れてしまいがちのようなので、自分の目の届かない背中などは、家族に見てもらうのもいいかもしれませんね。