手のひらには沢山のツボがあるって聞いたことがありますが、どのツボが何にどのように効果があるのか知っていますか?
先日、親指の付け根にあるツボを押してみたら非常に痛みました。
どこに不調があるのか気になったので調べてみました。
今回は、親指の付け根にあるツボ押しのコツと効果をお伝えします。
親指の付け根にあるツボを押すと痛い時は?
身体の調子が悪いと思ったらツボを押すと良くなることが多いですが、365種類もあるツボの中でも手のツボの数は抜きん出て多く、特に手の甲の親指の付け根にある「合谷」は、どんな症状に対しても効果がある万能なツボだと言われています。
刺激が脳に一番伝わりやすい部分とされているので、軽く押してみて少しでも痛いと感じるのなら疲労が蓄積されていると判断して良いでしょう。
合谷を押すと痛いと感じていた部位がだんだん緩和されていきます。
それはエンドルフィンという物質が脳の中に放出されるからなのです。
これには痛みを軽減する作用があり、分泌される量が多ければ多いほど痛みは薄れていきます。
左右の合谷を押した時、もし左手が右手よりも痛ければ、身体の右側が凝り固まっていたり、右目が疲れているというサインです。
右手が痛む場合はその反対ですね。
回復させるなら、左手の合谷を押すだけではなく、眼精疲労を取り除いてくれる顔のツボを押さえたり、ストレッチをしてみることをおすすめします。
親指の付け根にあるツボを効果的に押す方法
普段から気軽に押せそうなツボとしては、親指の付け根の辺りにある「合谷」が最適でしょうか。
軽く押すだけで気持ち良いと感じるので、何気なく刺激している人も多いかもしれません。
今まで通り、普通に押していても構いませんが、どうせならもっと効果を抜群に発揮させるコツを掴みましょう。
ポイントは全部で9つあります。
1.ツボを押すのは1回につき5分以上掛けて、最低でも朝と夜に1回ずつ行いましょう。
2.深呼吸をしながらゆっくりやることを心掛けて下さい。
3.力加減を間違えず、気持ち良さを感じる範囲でとどめて下さい。
4.手が疲れてくるようなら、ハンドクリームやアロマオイルを使うと良いですよ。
5.手では限界が来る場合、ツボ押し専用の道具を使いましょう。
6.水分補給はこまめにしましょう。
白湯やお茶など刺激のあまりないものを飲んで下さい。
7.消化に悪いので、食事の前後は30分ほど時間を置きましょう。
8.ツボを押した後、1時間はお風呂に入ってはいけません。
のぼせやすくなります。
9.アルコール摂取も1時間経ってからにしましょう。
以上を守れば、ツボはますますよく効くようになりますよ。
親指の付け根にあるツボ・・・合谷とは?
何度も説明していますが、合谷とは親指の付け根の辺りにあるツボのことを指しています。
触ればすぐに分かりますが、押した時に軽く痺れを感じる窪みを探して下さい。
それが万能ツボである合谷です。
目に関して言いますと、近視や遠視、乱視などの『屈折異常』と、ほとんどの眼病に効果があると言われております。
しかし合谷の効能は、まだまだあります。
『頭部全般の疾患』に、合谷のツボは、特に効果的なのです。
例えば、『頭痛』、『蓄膿症』、『花粉症』、『難聴』、『耳鳴り』といった頭や鼻、耳の症状です。
その他にも『歯痛』、『口のただれ』、『にきび』、『吹き出もの』、『アトピー』など口や肌トラブルも含みます。
『首や肩の不調』にも効きます。
例えば、『肩こり』、『のどの痛み』、『いびき』、『風邪』、『四十肩』、『寝違え』などにまで効くのです。
さらには『精神的な症状』にも、合谷は効果を発揮します。
『神経過敏』、『精神不安』、『入眠困難』、『めまい』、『物忘れ』、『無気力』。
合谷の効果皆さんも感じてみてくださいね。
親指の付け根にあるツボ・合谷の押し方
手のツボの中の「合谷」。
これは親指の付け根の近く、ちょうど人差し指の骨と重なっている位置にあるツボのことですよね。
探しにくいかもしれませんが、押すと軽い痺れのような感覚がある上に、少しだけへこんでいるのですぐに分かるかと思われます。
合谷は身体に関する不調なら種類を問わず効果を発揮してくれるという万能性を持っています。
それどころか、主にストレスから来る精神的な疲労感すら解消してくれると言われています。
これは合谷を刺激することによって、エンドルフィンと呼ばれる物質が出るためです。
これは一種の麻酔薬のようなものであり、脳を麻痺させることで、痛みを誤魔化してくれます。
この性質を活かして、中国では手術の際の麻酔として合谷を押すそうです。
気を付けるべきポイントは、見つけ方と押し方です。
合谷は字面が表すように、親指と人差し指の骨が交わっている谷間のような部分に存在しますが、正確には若干人差し指の方に寄った位置にあります。
谷間を直接押しても痛いだけなので、きちんと正しいところを刺激しましょう。
ツボとは?
人間の身体には血管や神経の他に「気」の通り道があると言われています。
身体を動かすエネルギーが通過する「経絡」と呼ばれるそれは全部で12個あるとされており、その上に365のツボがあるのです。
身体の調子が悪いと、その部分と関係のあるツボに痛みなどを感じます。
そのような反応が見られるツボを押してやれば、刺激が経絡から内臓や脳へと伝達され、改善されていく仕組みとなっています。
普段からあらゆるツボを押していれば、事前に病気を防ぐことも出来ます。
ツボ押しは体内に秘められた自己治癒能力を上げることで、元の健康な身体に戻すために行います。
効果がどれだけ発揮されるのかは個人差があるものの、まったく効かないということはありません。
疑いながらやるよりは、きっと良くなると強く信じながら押すことをおすすめします。
押す時は一回こっきりではなく、何回も繰り返し押しましょう。
何処を押せばいいのかピンと来ないという人は、「合谷」と呼ばれる手の甲の親指の付け根にある窪みを押しましょう。
ここは何にでも効くとされる万能のツボです。
手のひらの全体のツボ押しマッサージ
親指付け根の合谷以外にも手にはたくさんのツボが存在しています。
たくさんありますので、覚えるのも大変だと思います。
そこで覚えたい方法が手のツボを一通り押すことが出来てしまう簡単ツボ押しマッサージをです。
これさえ出来てしまえば、どこにツボがあるか悩む必要もなくなることでしょう。
それではやり方を説明していきます。
①親指から小指まで順番に、根本から爪の先まで表も裏も反対の指を使い挟みながら揉んでください。
②表と裏を同時にやりましたら、今度は左右側面を同じように挟み込みながら揉んでください。
③人差し指から小指まで同じように表裏、左右と挟みながらもみほぐしてください。
④すべての指が終わりましたら、指と指の間の水かき部分をすべて挟みながら揉んでください。
⑤今度は手のひら全体を満遍なく指圧してください。
⑥反対の親指の腹を使って、手の中心で一番凹む場所をギューッと5~10秒押してください。
⑦そうしたら手首の付け根を満遍なくぐるっと一周揉んでください。
⑧最後に手首から肘、肘から肩まで全体を軽く揉んでお終いです。
反対の手も忘れずにやってください。
手のツボを手軽に押して健康増進しよう!
仕事に家事と、毎日忙しく働いているあなたの手。
手のひらは足裏と同じように沢山のツボ、反射区(末梢神経があるところ)が集まっています。
押してみて全身に響くような重い痛みを感じた場合、そのツボが表している部位に問題があるのかもしれません。
最近疲れやすいとか体質改善したいなと思っている人は、ぜひ手のひらのツボを押してみましょう。