貧血は女性に多い病気で、よく耳にしますよね!
貧血くらい大丈夫、と放置している方いらっしゃるのではないでしょうか?
貧血は、時には入院や輸血が必要になることがあるってご存知ですか?
入院や輸血が必要になる貧血の症状について紹介します。
また、貧血の症状が起きたときの対処法と予防についても、紹介します。
貧血ってよく聞くけど身体はどういう状態?
貧血というものは血液が薄くなり、量が足りなくなると陥ってしまう状態のことを指します。
すると耳鳴りや立ちくらみ、息切れ、食欲不振などの症状が現れます。
それを改善するために血液をさらに送り出そうと心臓や肺が活発に働くことで、普段よりも負担が掛かってしまうため、とても疲れやすくなります。
ちょっとした運動でも動悸や息切れが起こるのはこれが原因です。
血液にはいろんな成分が含まれていますが、その中でもヘモグロビン濃度が低くなると貧血になります。
ヘモグロビンとは赤血球の中に入っており、全身に酸素を運んでくれます。
これが減ると酸素を運ぶものが少なくなるということなので、不足分を補おうと呼吸の回数を増やしたり、送る酸素の量を増やそうとします。
しかしこれは心臓に多大な負担が掛かります。
時には深刻な病に発展する可能性もあるので、貧血を大したことではないと決め付けてはいけません。
ヘモグロビン濃度は病院で血液検査を行い(費用は4,000円ほどです)、男性なら14g以下、女性なら12g以下を示すと貧血であると見なされます。
立っていられないくらいの症状の場合は入院することとなったり、場合によっては輸血をする必要があります。
入院や輸血が必要な貧血とその症状について
貧血には様々な種類があり、場合によっては入院や輸血をしなければ改善されないほどの重い症状が存在します。
今回はいくつかの貧血の症状を見ていきたいと思います。
・小球性体色素性貧血
血液あるいは鉄分が足りない場合や、生理の量が多い時、胃潰瘍など出血することがある病気に罹患している時などに見られます。
疲れやだるさ、立ちくらみ、耳鳴り、呼吸困難といった症状に見舞われ、ヘモグロビン濃度が7.5dL以下になっていたら入院しなければなりません。
鉄分などを補給する薬の投与や服用、血液そのものが減っているなら輸血が必要となります。
・正球性正色素性貧血(再生不良性貧血)
骨髄の機能が落ちたことで発症します。
赤血球が2万個以下、好中球数500個以下、血小板5万個以下の数値を示すと重症であると診断されるでしょう。
症状は一般的な貧血の症状の他に、免疫力が少なくなり、出血するとなかなか止まらなくなります。
輸血や薬剤投与が主な治療法ですが、症状が酷ければ骨髄移植をする必要があるでしょう。
・自己免疫性溶血性貧血
体内に備わっている抗体が赤血球を攻撃したことで引き起こされます。
生まれ付きのものか、後から発症するかの2つのパターンがあります。
これは難病と見なされているため、入院は免れません。
治療法は他の貧血と同じです。
貧血で入院、輸血をする可能性はあるの?
貧血の具合を調べるために血液検査を行った際、平均よりも低い数値が出た場合は、様子見を兼ねて治療のために入院、時には輸血をしなくてはなりません。
例えば心不全になると鉄分が上手く取り込めなくなるので、貧血状態になってしまうことがあります。
また白血病の患者も、抗がん剤などの副作用によって貧血が引き起こされます。
どちらの場合も、足りない成分や血液を補うために、輸血をする必要があります。
これ以外では先ほど挙げました再生不良性貧血と呼ばれるものがあります。
この病気は骨髄に何らかの異常が発生すると、赤血球などの数が減ってしまうもので、完治するには輸血だけではなく病気そのものを取り除かなければならないのです。
主な治療法は骨髄移植を始め、タンパク質と同化するホルモンや、ATGやシクロスポリンなど、免疫をあえて抑える効果をもたらす薬剤を投与します。
重病が原因で輸血をすることが多いようですが、栄養失調や交通事故による貧血でも、症状が重い時は輸血を行います。
貧血で輸血が必要な場合の副作用ってあるの?
貧血は血液の量が足りなくなる症状のことを指すので、重度になると命に関わってきます。
そこで身体の具合や症状の様子を見るために入院することもあれば、場合によっては輸血を行うこともあります。
ですがどれだけ気を付けていても、これは他人の血を混ぜるということなので、稀に副作用が出ることもあります。
副作用といっても様々な症状がありますが、特に多いのは熱やかゆみといったアレルギーのような症状であると言われています。
そのため、輸血を行うかどうかの判断は、患者自身が決められるようになっています。
過去に輸血を行っていて、その際にアレルギー反応が出ていたなら、再び副作用として発症する可能性は高いと言えるでしょう。
余程のことがない限り、命の危機に瀕することはないかと思われますが、不快なことには変わりません。
最近では副作用を考慮して、貧血の治療には輸血ではなく、薬の投与や食事の見直しによる治療を行うところも増えてきているようです。
貧血で入院した場合の平均的な改善期間は?
貧血は重症化すると入院しなければならなくなりますが、それでも医師や看護師の指示に従って治療を受けていれば、1週間ほどで症状は改善されます。
しかし場合によっては入院期間が延長される可能性があります。
重い貧血は別の病気の症状のひとつであることも考えられるため、発病していそうな病気に関する検査を行うことになります。
もし引っ掛かった場合、そちらの治療もしなくてはいけないので、貧血が治っても退院は出来ません。
この判断は病院側が下すので、入院すると完治するまでは帰宅が出来ないと思って良いでしょう。
また貧血は鉄分や血液そのものが足りなくなるので、それを補給する目的で輸血が行われることもあります。
ですが血液の在庫がない時は、ストックされるまで待たなければなりません。
そうなってしまうと1週間を超える日数が掛かってしまいます。
とはいえ自宅療養よりも治るペースは格段に早く、新たな病気が見つかった時はすぐに対応してもらえるので、悪いことばかりではありません。
貧血の症状が出たときの対処法と予防について
貧血が酷い時は、まずは横になって身体を休めて下さい。
血の巡りがスムーズになるように、身体を温めることも重要です。
しばらく経っても改善される様子がなければ病院へ行きましょう。
病院では足りない鉄分や血液を補給するために注射や点滴で薬剤を投与したり、それでも不足している時には輸血を行います。
血液検査の結果、ヘモグロビン濃度が平均値に到達していれば大丈夫でしょう。
薬は即効性のものが多く、もし入院することになっても症状次第では1週間ほどで退院出来ます。
とはいえ再発する可能性はゼロではありません。
貧血にならないためにも、食生活を見直すことから始めましょう。
そもそも貧血とはヘモグロビンが減ることで引き起こされるので、それを増やしてやる必要があります。
そのような効果を持っている栄養素は鉄分、葉酸、ビタミンB12などが挙げられます。
これらはカツオやマグロ、アサリやカキ、レバーなどに含まれています。
野菜や炭水化物と上手く組み合わせて、バランスの取れた食事を摂り、貧血を未然に防ぎましょう。
症状がある方は検査をしてみましょう
貧血ってよく耳にしますが、種類によっては辛い症状を我慢している方も、多いのかもしれませんね!
自分は貧血かも?と思っている方は、血液検査をしてみることをオススメします。
貧血でも入院が必要になることもあるようです。
無理をせずに検査を受けましょう。