赤ちゃんが生まれ成長していくにつれて体重と身長は気になりますよね。
標準体重ってどのくらいなのか?
どのくらいずつ増えていったらいいのか、まわりの子に比べて気になることもあると思います。
平均的な標準体重など色々調べてみました。
赤ちゃんの平均的な標準体重と身長は?
赤ちゃんが生まれてくるときの標準体重とは一体何キロなのでしょうか。
赤ちゃんの平均的な体重と身長を下記のとおり、ご紹介したいと思います。
男の子 身長:44.0~57.4cm 体重:2.10~5.17kg
女の子 身長:44.0~56.4cm 体重:2.13~4.84kg
全体 身長:49.2cm 体重:3.076kg
生後4週間までに大きく成長しますが 新生児の期間は、なかなか体重増加しないようです。
生後5日目前後は、母乳やミルクを摂取する量より排出物が多くなるため体重が3~10%ほど減少します。
これを生理的体重減少と言い、ほとんどの赤ちゃんに起こります。
心配しなくても、生後5日目以降に1~2週間かけて元の体重に戻っていきます。
自分の子だけおかしいのではないかと、初めての子供の場合心配することもあると思います。
1日に30g程体重が増え、1ヶ月後に体重が0.7~1.0kg増えていれば、母乳やミルクが足りているという事になるそうで、順調に成長しているということです。
最初は分からないことだらけですが、あまり神経質になる必要は無いようです。
赤ちゃんが標準体重より小さく産まれたら?
出生体重ごとに呼び名が分けられていることをご存知でしょうか。
これまでは標準体重よりかなり小さい子を「未熟児」という呼びましたが、誤解を生みやすいということから呼び名を分けることになったそうです。
・2,500g未満「低出生体重児」
・1,500g未満「極低出生体重児」
・1,000g未満「超低出生体重児」と呼びます。
低出生体重児の多くは早産(妊娠22週~37週未満)で生まれた赤ちゃんですが、妊娠期間は十分だが子宮内胎児発育不全の影響で、低体重になる場合もあります。
正産期に入ってから生まれた場合は体の機能がほぼ完成しているため、低出体重児と言っても2,000g前後あれば、成長にはほぼ問題ありません。
心配なのは正産期(37週)前に生まれた赤ちゃんで、生まれた時期が早ければ早いほど体の機能が未熟なため注意が必要です。
重い合併症や感染症を起こしやすく、免疫力も低いため黄疸も出やすくなります。
そのような場合には、新生児用の集中治療室、未熟児室で処理を行いながら乗り切っていくことになります。
赤ちゃんが標準体重より大きく産まれたら?
巨大児とは出生体重が4,000グラム以上の標準体重より大きい赤ちゃんのことを言います。
出産予定日を過ぎての出産の場合や、出産予定日付近で産まれた赤ちゃんが巨大児である場合も多いです。
巨大児には2種類あります。
1.胎児対称性巨大児
胎児は大きいですが、健康的には問題ありません。
問題点は出産時に上半身が引っかかり、産道を通過しづらくなるということです。
2.非対称性巨大児
このタイプは臓器が腫大するのが特徴です。
母体が高血糖のため胎盤を通して多量のブドウ糖が胎児に移り、その結果、血糖調節のためにインスリンが多量に分泌されます。
これが体重増加に関係し、巨大児になると言われております。
巨大児として誕生した赤ちゃんの治療法として、重症の低血糖になることがありますので、ブドウ糖の輸液が必要となります。
巨大児の原因の2割と言われている母親の糖尿病ですが、リスクはかなり大きいようです。
糖尿病を合併した妊婦は、血糖のコントロールを良好に保つことが非常に重要で、赤ちゃんだけでなくお母さんの体調管理も大切です。
赤ちゃんの標準体重は男女違うの?
赤ちゃんの標準体重はどのように変化するのでしょうか。
そもそも赤ちゃんは、誕生してから一年間で、めまぐるしく成長するものです。
特に6ヶ月になるまでの乳児期前半の成長は本当に早く、体重も一気に増えるのが通常です。
そして女の子と比べると男の子の方が、ちょっと大きめなのが一般的です。
育児に追われているといつの間にか、気がついたらもう1歳の誕生日を迎えることになります。
そうは言いましても、成長のスピードは人それぞれですので、成長が早い子もいれば遅い子もいて当たり前です。
そんな中、赤ちゃんの平均体重が知りたいという声をよく耳にしますので、赤ちゃんの平均体重を、男の子・女の子、月齢別にご紹介したいと思います。
赤ちゃんの成長は人それぞれですので、自分の子供は平均に満たないと嘆く必要は無いということをあらかじめ言っておきます。
他の赤ちゃんと比べることはせず、日々の成長を見守って下さい。
そしてこの数値は、目安程度に参考にしてくださいね。
男女別赤ちゃん標準体重の推移・前半
赤ちゃんは、乳児期前半に物凄く成長します。
出産時はほっそりしていても、次第にふっくら丸みを帯びていくものです。
最初に言っておきますが、下記の数値は標準体重であり目安ですので、自分の子供は成長が遅いのではと心配される必要はありません。
乳児期前半の月齢別、男女別の体重の変化を下記のとおりご紹介致します。
・0ヶ月誕生
男の子:3kg~4.9kg 女の子:3kg~4.6kg 3kg前後
・1ヶ月
1kgUPが目安です。
少しずつふっくらとしてきます。
男の子:3.8~6.1kg 女の子:3.7~5.6kg
・2ヶ月
夜と昼の区別がついてきて、起きている時間が長くなります。
男の子:4.6~7.4kg 女の子:4.4~6.8kg
・3ヶ月
体重は出生時の約2倍になります。
男の子:5.3~8.4kg 女の子:5.1~7.7kg
・4ヶ月
そろそろ首が座ってきます。
男の子:5.7~9.0kg 女の子:5.5~8.3kg
・5ヶ月
寝返りする子も増えてきます。
男の子 6.3~9.6kg 女の子 5.9~8.8kg
乳児期前半は、本当に急速な成長をとげます。
姉から貰っていた洋服を着せようと思ったら、もう入らなくなっているということも有り得ます。
それだけ成長が早いのです。
それでは、続けて乳児期後半についてご紹介致します。
男女別赤ちゃん標準体重の推移・後半
乳児期前半と比べると後半は、発育スピードはゆっくりになります。
体重は徐々に増えているようでしたら問題はありませんので、前半と同じような感覚で体重増加を考えていたら不安になると思いますが、心配しなくても問題ありません。
それでは、 乳児期後半の月齢別、男の子・女の子別の標準体重推移をご紹介致します。
・6ヶ月
体重増加が緩やかになります。
男の子:6.7~10.0kg 女の子:6.2~9.2kg
・7ヶ月
1カ月で300gくらいしか増えないこともありますが、心配しなくても大丈夫です。
男の子:6.9~10.3kg 女の子:6.4~9.5kg
・8ヶ月
男の子:7.2~10.5kg 女の子:6.6~9.8kg
・9ヶ月
ひとり遊びが上手になります。
男の子:7.4~10.7kg 女の子:6.8~10.0kg
・10ヶ月
運動能力が向上していきます。
男の子:7.6~11.0kg 女の子:7.0~10.2kg
・11ヶ月
ハイハイのスピードが上がってきます。
男の子:7.7~11.2kg 女の子:7.1~10.5kg
・1歳
産まれてから1年が過ぎましたね。
男の子:7.9~11.4kg 女の子:7.3~10.7kg
1歳を過ぎる頃には、体重は生まれたときの約3倍になっています。
赤ちゃんはすくすく育ち体重は変わります
初めての育児は、わからないことだらけで何かと戸惑うことも多いと思いますが、赤ちゃんには、それぞれ個人差があり、標準体重より小さい子、標準体重より大きい子色んな子がいると思います。
産まれたときは大きくてもミルクを飲む量が少なかったり、成長していくうえで、どんどん個人差が出ます。
標準体重に達してないからなど気にして悩むことはないでしょう。
元気に育ち、少しずつでも成長してくれることが一番大事だと思います。