毎年冬の訪れを感じるのはいつ頃ですか。
今年も雪との戦いが始まるのでしょうか?。
雪かきは重労働で、時には怪我も伴います。
雪かき後に、背中が筋肉痛になって痛くなりますよね?
今回は、あなたの普段やっている雪かきを、もっと効率的にもっと安全にする為のコツをご紹介させていただきます。
雪かき後に背中が筋肉痛にならない為のコツ①
積もった雪を取り除くのはかなりの力仕事です。
身体への負担を軽減出来るように、雪かきの前には必ず準備体操を行いましょう。
そして作業を終えてもすぐに休まず、下半身に溜まった血液を全身へと行き渡らせるように軽く身体を動かします。
こうすると貧血を防げます。
また動いていると全身が熱くなってくるので、いつでも脱げるように、防水加工が施された衣類を重ね着すると良いでしょう。
下着は汗をきちんと吸い取ってくれるものが最適です。
これなら身体が冷えません。
靴は滑り止めが付いているものや、雪が入り込まないくらいの長靴を選びましょう。
雪を持ち上げる際には腕だけに頼らず、足腰も使うことがポイントです。
スコップを使うならなるべく雪に近付くと、あまり力まなくても簡単にすくい上げることが出来ますよ。
スノーダンプの場合は腰から進めましょう。
前屈みで雪かきを続けていると、脊柱に体重がのし掛かるのでヘルニアなどを引き起こしてしまいます。
脊柱とその周りにある筋肉を動かすために、腹筋に力を入れて下さい。
雪を捨てる時は、背中や腰を痛めるので絶対に身体を捻ってはいけません。
捨てたい方向へ、身体ごと方向転換しましょう。
なお無理をすると筋肉痛になってしまうので、ほどほどのところでやめておきましょう。
雪かき後に背中が筋肉痛にならない為のコツ②
背骨を支えている腹筋などの筋肉は、身体を捻ると痛めやすいという弱点を持っています。
腰を強く捻った場合、その勢いで筋肉の繊維が切れてしまうことがあるので、なるべく負担は掛けない方が良いでしょう。
特に雪かきは全身を使って行うため、背中や腰を痛めたり、筋肉痛になる可能性が非常に高いのです。
一度に全部取り除くのではなく、こつこつと少しずつ雪を減らしていきましょう。
焦ると血圧や脈拍が一気に上がり、筋肉や関節を痛める確率も上がります。
誰かと雑談を交わせるくらいのペースで進めていくことが理想です。
またそうなると心臓の動きも落ち着いたものになるので、もし筋肉に流れていく血液の量が増えても、酸素不足には陥りにくくなります。
いくら雪が邪魔でも、体調不良の時は大人しく休みましょう。
雪かきの最中に気分が悪くなった時も、そのまま続行しないで下さい。
水分も定期的に摂ることを忘れてはいけません。
脱水症状になってしまうと脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。
水筒やペットボトルなどを近くに置いておくと、すぐに手に取れますよ。
雪かき後に背中が筋肉痛にならない為のコツ③
雪かきではトラブルが頻繁に起こります。
いざという時のために、雪かきは複数で行うようにすれば、何が起こっても対応出来ます。
念のために家族や近隣の住民にも声を掛けておけば安心です。
携帯電話やスマホも忘れずに持っていて下さい。
どんなに気を付けていても、屋根の上から落ちてきた雪に押し潰されたり、除雪機に巻き込まれるなどの事故がなくなることはありません。
まずは雪かきをしようとしている場所に建物があるなら、屋根の形を把握しましょう。
融雪装置が付いていたら、どの辺りにあるのかも覚えておきましょう。
雪かきをするなら排気口周辺の雪も忘れずに取り除いて下さい。
雪が詰まるとガスが出て行かず、一酸化炭素中毒になります。
悪天候の時は、なるべく作業は避けた方が良いでしょう。
朝までに雪が降りそうなら早起きをして、すでに雨や雪が降っているようなら一度天気予報を確認して、降り止む様子がなさそうなら日を改めることをおすすめします。
気温が高い日は雪が溶けて滑り落ちてきます。
軒下には決して近寄らないで下さい。
雪を取り除くための道具は色々揃っています。
雪の質感に合わせて使い分けると良いですよ。
そして除去した雪を運ぶ時は、全身に力を入れると背中や腰への負担が軽減され、筋肉痛になる確率も減ります。
雪かきで背中が筋肉痛にならない為の道具①
雪かきに最も使われている道具はスコップでしょうか。
長い柄のおかげで、雪の重さや投げ捨てる距離などに合わせて持つ場所を変えられます。
雪質が固すぎると、へらの部分が壊れる可能性があります。
スコップを使って雪かきをする時のコツは、全身を使うことです。
これなら身体に掛かる負担も少なくなるので、背中などが筋肉痛になることを防げます。
雪をサイコロ状に切り出すと簡単に持ち運べますよ。
スコップの種類によっては持ち上げて運ぶよりも、雪に突き刺したまま、ブルドーザーのように押していく方が向いている場合もあります。
積もったばかりのさらさらした雪や、固まっていないザラメのような雪に対してはこちらが適しています。
固くてどうしようもなさそうなものは、ある程度崩してダンプに載せましょう。
ダンプの底にろうそくやワックスを塗って滑りを良くしておくと移動しやすいのでおすすめです。
雪がダンプの中にくっついてしまうようなら、シリコンスプレーを吹き付けましょう。
雪かきで背中が筋肉痛にならない為の道具②
雪かきに使う道具の中に「ママさんダンプ」というものがあります。
これは固くなった雪の塊を運び出す際に使われるものです。
とはいえそのまま載せるのは大変なので、まずはスコップなどで雪をサイコロのような形に切り崩すと運びやすくなります。
ただしあまり大きく崩しすぎると、身体に掛かる負担も増えるので、背中や腰が筋肉痛になりやすくなります。
雪を上手く崩すコツは、腕力だけではなく、全身を使っていくことです。
春が近付いてきて、雪や氷が溶けてきたら、剣先スコップやつるはしの出番です。
そんなに力を入れなくても、凍ってしまった雪をあっさり割ることが出来ます。
また屋根からは積もった雪が庇のようにはみ出していることがあります。
これを落とすなら、落下した雪の着地地点をきちんと予想してから行いましょう。
氷柱が出来ていたらついでに折ってしまいましょう。
この作業は上を向いたまま進めるので、頭に血が上ってきます。
適度に顔の向きを正面や下に向けて下さいね。
雪かきの危ないシーン
雪かきによるトラブルの中で最も起こりやすいのは、足を滑らせたことによる屋根からの転落事故です。
特に豪雪地帯の北海道では冬になると100~200件ほど同様の事故が発生して、そのうち10人くらいが亡くなっています。
雪はもともと滑りやすいものですが、晴れている日は日光に照らされて雪が溶けるので、危険性が増しています。
屋根が低くても危険度は変わりません。
落ちるのは屋根だけとは限りません。
固定していないはしごも非常に危険です。
こちらもやはり北海道では多く見られる事故のひとつです。
はしごを使うなら、足下をきちんと留めておき、その上でずれるのを防ぐために、別の人に押さえてもらいます。
そして上ってもぐらついたりしないかを確かめて下さい。
その次に多いのは屋根から降ってきた雪に埋もれてしまうことでしょう。
軒下にいると、雪の塊や氷柱が落ちてきて、ぶつかってくる可能性があります。
その状態で動けなくなり、窒息死や凍死に繋がることも珍しくありません。
屋根に雪が積もっているようなら、その周辺に近寄るのは避けましょう。
事故の大半は雪かきを一人で行っている場合です。
いざという時に助けが呼べるように、必ず複数でやりましょう。
そして決して無理はしないで下さい。
背中や腰の筋肉痛などを防ぐためにも、適度に休憩を挟みましょう。
雪かきのコツを知って、安全で健康的な冬を過ごそう
雪は、ウインタースポーツを楽しめたり、幻想的な景色を作り出してくれますよね。
でも、大雪や除雪車が残した固くて重い雪の処理はとても大変です。
短時間で除雪を片付けようとしないで、無理な作業は絶対にやめましょう!
最初から激しい作業は避けて、徐々に体を慣らしながら作業をすることが大切です。
安全で健康的な冬を過ごしましょう!