ヘルニアと聞くと腰に痛みが出るイメージですよね。
しかし、首の音に違和感を感じたり、痛みを感じる方は、首のヘルニアかもしれません!
今回は首のヘルニア「頚椎ヘルニア」について、知っておきたい症状や原因、予防法を紹介していきたいと思います。
あなたが今感じているその痛み、もしかしたら頸椎ヘルニアかもしれませんよ。
首の音が変・・頚椎ヘルニアの初期症状かも!
頚椎は、7本の骨で作られている首の骨です。
その骨の間には、椎間板が挟まっているのですが、この椎間板は頚椎にかかる負担をやわらげる働きをしています。
頚椎が傷ついて椎間板が飛び出した状態を頚椎ヘルニアというのです。
飛び出した頚椎板が神経に触れると、しびれ、痛み、筋力低下などの症状が出ます。
また、首のまわりには肩、腕、手の神経があるため、色々な神経症状や脊髄症の症状も出ます。
頚椎ヘルニアになりかけのときは、首を動かすと、ミシミシという首の音がします。
この音は、骨と軟骨が剥がれる音なのかもしれません。
首の音が聞こえる場合、姿勢が悪いことが原因です。
姿勢を直さなければ、頚椎ヘルニアを発症するので気をつけましょう。
また、頚椎は背骨の一部ですから腰までつながっていて、悪化したら連動している骨盤が亜脱臼することがあります。
亜脱臼は、関節から骨が外れかかった、関節と骨が部分的にくっついている状態です。
首は強い筋肉で守られていないため、少しのことが原因でトラブルが起こります。
姿勢の悪さ、加齢、運動などでトラブルを生じることが多いのです。
変な首の音がする頚椎ヘルニア!原因について
頸椎椎間板ヘルニアの原因を紹介します。
椎間板が老化すると、弾力性がなくなってダメージが受けやすいです。
頸椎ヘルニアの主な原因は、身体の老化です。
ムチ打ちなどの首の怪我もヘルニアの原因になります。
また、首に負担がかかる姿勢を長時間続ければ、髄核が少しづつ圧迫されて椎間板ヘルニアになることがあります。
頸椎ヘルニアにかかりやすい人の特徴です。
同じ姿勢で椅子に座っていると、椎間板へのダメージがたまるため、ストレートネックになります。
ノートパソコンを使用しているなら、画面を高くして、首の負担を減らしてください。
運動不足で首の筋肉が落ちると、椎間板に負荷がかかります。
そのため、筋力がない年配の人はヘルニアになりやすいです。
首に怪我をしたことがある人は、椎間板が傷ついていることがあるため、なんらかの刺激で髄核が出ることがあるので、気をつけてください。
ミシミシという首の音が聞こえる症状が出れば、とくに注意しましょう。
頚椎ヘルニアの症状について
頸椎ヘルニアは、損傷した位置により、症状が出るところが違います。
上部の異常は首や肩、下部の異常は腕や指に痛みなどが生じます。
細かい手先の動きが困難になったり、巧緻(こうち)運動障害の症状も出ます。
また、知覚神経が圧迫されたら、冷たさや温かさを感じにくくなります。
圧迫箇所が大きければ、歩行障害や尿失禁など下半身に症状が出ることもあります。
頸椎椎間板ヘルニアの症状は、肩、上腕、肩甲部の痛みやしびれ、脱力感、感覚が鈍くなる 頭痛やめまい、視力低下、歩行障害、尿失禁、など他にも様々な症状が起こります。
頚椎ヘルニアになりかけのときは、ミシミシという首の音がします。
そして頸椎ヘルニアの初期症状は、肩こり、首の痛みなどです。
症状が進めば、上半身の神経が圧迫され、首、肩、腕、指へのしびれや痛みが生じます。
さらに悪化すれば、巧緻運動障害、歩行障害、尿漏れなどが加わります。
頸部のヘル二アは初期症状が軽いので、肩こりや寝違いと思って放っておいて、症状が悪化する人が多いのです。
痛みを感じたら、様子見するのもいいですが長引くようなら一度整形外科で診てもらいましょう。
頚椎ヘルニアの症状がある場合、どんな治療方法があるのか?
頸椎椎間板ヘルニアの治療は、「保存的治療」と「手術」です。
頚椎椎間板ヘルニアは、まず、保存的治療をします。
保存的治療は、内服薬や頚椎牽引、頚椎装具の装着などをします。
それでも良くならなければ、ブロック注射をします。
保存的治療では、痛みなどが出る動きや姿勢をとらないことが大切です。
頚椎カラーをつけたりして、神経に効果のある薬や消炎鎮痛剤、オピオイド、などを内服したりします。
器械を使用した頚椎牽引が効果があることもあります。
しかし、牽引療法は、場合によっては症状を悪化させる可能性もあるため、医師に相談しながら行いましょう。
症状が改善しないなら、ブロック注射をします。
ブロック注射は、神経周囲の炎症を和らげます。
保存的治療をしても症状が良くならなかったり、生活に支障が出る症状であれば、手術をする必要があるでしょう。
頚椎ヘルニアになりかけのときに生じるミシミシという首の音が聞こえたら、すぐに病院に行くと良いかもしれませんね。
頚椎ヘルニアの症状が出ないように予防しましょう!
正しい姿勢を保てば、ヘルニアの発症を抑えることが可能です。
長時間パソコンをすると猫背になりがちです。
主婦は、洗濯物などをするときに、首が反ることがあります。
いつも正しい姿勢をするように心がけて、体に負担をかけないようにしましょう。
夜寝るときにうつぶせで寝ると、首が左右のどちらかを向きます。
すると、頸椎の一定の場所に毎日負荷を与えることになってしまいます。
また、自分の頸椎のカーブに沿った枕を選んでください。
百貨店などの枕アドバイザーに、相談してみましょう。
毎日、首のあたりの筋肉、腱、骨を伸ばすストレッチをしましょう。
筋肉が不自然な形で固まれば、頸椎も不自然な形になるため、首周辺を伸ばして血液の流れを良くしてください。
お風呂に入ると、体が温まるため、血行が良くなって、筋肉も柔らかくなるので、ヘルニアの発症を防ぐことができます。
では次に、首の音などの症状が出る頚椎ヘルニアで避けたいことについてお話します。
首の音などの症状が出る頚椎ヘルニアで避けたいこと
頸椎椎間板ヘルニアの主な原因は、同じ姿勢を長時間続けることです。
長時間パソコンを使ったり、デスクワークにをしたりする人は、軽いストレッチをするようにしてください。
ストレッチをするときは、首を反らす動きをしてはいけません。
頸椎に負担をかけてしまうからです。
肩の上げ下げをしたり、首を左右に曲げたり、腕や肩甲骨を回したりして、筋肉をほぐしましょう。
また、冷えは血行を悪くするため、下半身を冷やしたり、冷たい物を飲んだりするのはやめてください。
首の音などが出たり、首が痛い時は、マッサージに行く人がいますが、痛みがあれば刺激を与えないようにしましょう。
マッサージではなく、整形外科に行ってください。
また、眼精疲労も肩や首のこりに関係しています。
ストレッチをするときは、目も休めてください。
それから、ストレスにも気をつけましょう。
ストレスがたまって気分が落ち込むと、前屈みになりがちです。
ストレスは血行も悪くするので、リラックスしてくださいね。
日常生活で予防できることはしましょう!
いかがでしたか?
首のヘルニアって、誰にでも起こり得ることのようですね!
現代は、スマートフォンなどの普及により、首の違和感を感じる方は少なくないですよね。
日頃から、首に負担をかける動作はしないようにしてください。
痛みを感じないことがなによりも大切ですからね。