後頭部の右側が一瞬「ズキッ!」と痛むという方いますよね。
片頭痛かな?と思いがちですが、実は神経からの「後頭神経痛」かもしれません。
また、たかが頭痛・・と放置しては危険な頭痛の症状も合わせてご紹介していきたいと思います。
頭痛で右側が一瞬痛むときに考えられる原因
後頭部がズキンとする原因て考えられるのは、緊張型頭痛や片頭痛です。
緊張型頭痛や片頭痛だった場合は応急処置が出来るため、それほど心配する必要はないかと思います。
緊張型頭痛であった場合は、頭部の血管が収縮して痛みが起こります。
血行不良によるものなので、首や肩を温めたり回したりすると症状が改善されます。
また、片頭痛だった場合は血管が拡張して痛みを感じるので、緊張型頭痛は逆に冷やすことで改善されます。
保冷剤をタオルに包み、首や頭に当てると痛みが楽になります。
もしも上記を試してみても、症状が改善されない場合は他に原因があるかもしれません。
その他の可能性として、後頭神経痛が考えられます。
後頭神経痛は左右どちらかに痛みが集中することがあるため、左側もしく右側に一瞬ズキンとした痛みを感じるようであればその可能性はあります。
後頭神経痛であった場合は、毎日の食生活や適度な運動によって改善されます。
食生活や運動、習慣などを見直し、規則正しい生活を心がけましょう。
頭痛で右側が一瞬ズキッ!その原因の後頭神経痛とは?
後頭神経痛とは、後頭部全体に走っている大後頭神経、小後頭神経という部分が何らかの原因で痛みを感じる事です。
考えられる原因としては、どちらの神経も首にある頚神経叢というところから出ているため、首こりにより筋肉や神経を圧迫されて痛みを感じます。
現代ではパソコンやスマートフォンを使用する事が多くなり、姿勢が悪い状態で続けているとストレートネックになり、神経を刺激してしまいます。
また右利きの場合、右側が疲れやすいことも原因になります。
仕事や私生活でパソコンなどを使用する機会が多い方は、姿勢に気をつけることで痛みを予防する事が出来るでしょう。
また、ストレスによる神経の刺激もあれば、低気圧などの気候の変化によって痛みがでることもあります。
後頭神経痛の症状は、大後頭神経の通っている頭皮付近に痛みが出る事が多いです。
また、頚部の筋肉が神経を刺激している場合はある姿勢をとると、一瞬痛みます。
後頭部と首の付け根の部分を押すと痛みを感じる事があります。
しかしどの場合でも痛みは長引くことはなく、ズキンと一瞬痛みを感じるだけという事が多いです。
頭痛で右側が一瞬痛む後頭神経痛の治療法は?
後頭神経痛の改善にはいくつか方法がありますのでご紹介します。
特に痛みが強い時は、神経が炎症を起こしている可能性がありますので、氷水をビニール袋に入れて右側だけなどの痛む部分に当てると、一瞬とまではいきませんが炎症を抑える事が出来ます。
また、保冷剤などを使って冷やすのも良いでしょう。
それでも症状が改善されない場合は、逆に温めてみましょう。
慢性化した筋肉のこわばりを、温めてほぐすと楽になります。
筋肉の硬直は血行不良によるものなので、お風呂に浸かってマッサージしたり、カイロを使って温めると老廃物も流れていき、コリも解消されます。
こういった処置を行う事で、症状の改善が期待されますが、まずはストレスを溜めない生活を心掛けるにしましょう。
ストレスは上記に記した、緊張型頭痛や片頭痛に関しても大きな影響を及ぼします。
睡眠不足や運動不足という方は特に注意が必要です。
上手にストレスを解消し、忙しくともリラックスする時間を作って、心身ともに休息するようにしましょう。
もし、痛みが強く生活に支障がある場合は、医師に相談しましょう。
市販の痛み止めでは効かない場合が多いので、病院で処方しもらうことをおすすめします。
症状にあった鎮痛剤や神経の働きを助ける役割を担ってくれる、ビタミンB12などを処方してくれます。
医師の判断にもよりますが、ブロック注射と呼ばれる局所麻酔の処置が行われることもあります。
いつもと違う頭痛の場合は要注意①
いつもと違う頭痛だな…と思ったり、普段の生活の中で一瞬激痛が起こった場合は、くも膜下出血や慢性硬膜下出血の可能性があります。
くも膜下出血とは髄膜の中のくも膜と軟骨の間に出血が起きることです。
重症の場合は死に至ることもありますが、軽度の場合は頭痛や嘔吐、意識障害を起こすこともあります。
慢性硬膜下血腫とは転んで頭を打ったり、頭をぶつけたなどの外傷によって、くも膜と硬膜外の間に血腫ができてしまう事です。
すぐに症状が出る事はなく、徐々に痛み出してきます。
外傷後すぐではなく、忘れた頃に左や右側が痛みだすためただの片頭痛と思ってしまうことも多いです。
慢性硬膜下血腫は脳の外側に出血が起きるものではなく、脳組織の中で出血するものなので、どの部分にもできる可能性があります。
脳のどの部分にできるかによって、頭痛以外の症状が出てくることもあります。
例えば視床部にできると、物が欠けて見えるなどの痛みとは別の症状が出る事もあります。
頭痛以外に症状がある場合は注意が必要です。
いつもと違う頭痛の場合は要注意②
上記以外の可能性として、髄膜炎や脳腫瘍も考えられます。
髄膜炎とは怪我による細菌感染や身体が弱っている時にウイルス感染することで、髄膜が炎症を起こすことです。
発熱や頭痛、首が動かなくなるなどの症状がでますが、ただの風邪や頭痛、首こりによるものだと勘違いしてしまうこともあります。
しかし、重症であれば危険な状態になってしまうこともあり、感染経路や炎症を起こす場所によって後遺症が残ってしまうケースもあります。
脳腫瘍とはその名の通り、脳に腫瘍ができてしまうことです。
どの部分にもできる可能性があり、できる場所によって様々な症状が現れます。
左右どちらかにできるかにもよって、右側だけといった片側に頭痛を感じたり、運動障害が出ます。
初期症状は頭痛や頭が重い感覚などで、起床後の数時間に一瞬痛みのピークに達し、その後は軽減されていく傾向にあるため、ただの頭痛と勘違いしてしまい、放置されてしまうこともよくあるそうです。
良性の場合は腫瘍を摘出だけで済む可能性が高いのですが、悪性の場合は他の臓器と異なるため、腫瘍付近の部分を余分に取り除くことができないので、再発の可能性もその分大きくなります。
頭痛で受診するときに大切なこと
医療機関にかかる際には問診がありますので、下記項目をチェックしておくようにしましょう。
・頭痛の始まった時期
・痛む場所や痛み方
・ストレスや月経など、きっかけがあるか
・痛みの継続時間は一瞬か長いか
・頭痛の頻度
・嘔吐や鼻水など、頭痛以外の症状が伴っているかどうか
・温冷処置をして、どちらかで楽になるか
・家族に頭痛の既往があるか
・頭痛時に飲んでいる市販薬があるか
この問診は医師にとって大事な情報源であり、疾患を疑う鍵となります。
普段から、頭痛が起こったときの状況や日時、症状などをメモしておくと、自分でもパターンが見えて予防することができるようになるので、メモしておくと良いでしょう。
上記に記載してきた通り、ただの頭痛ではない可能性もあります。
特に注意してほしい項目は
・突然激しい痛みに襲われる
・意識障害を伴う頭痛
・手足の痺れや麻痺
・急激な視力の低下や視野欠損などの視覚障害
・平行感覚の異常
・呂律が回らないなどの言語障害
・高熱が出て首が動かない場合
早期に治療をしないと命に関わってしまったり、後遺症が残ってしまう事もあります。
上記に当てはまる場合や頭痛が酷くなっていく場合、右側だけといつもの頭痛と違うと感じた時は、安易に考えず、まずは医師に相談するようにしましょう。
頭痛は命に関わるかもしれません!
いかがでしたか?
頭痛って辛いですよね。
後頭部の後ろの左右どちらかに「ズキッ!」と一瞬痛みが走る頭痛はストレスなどが
原因なのですね。
持続して頭痛が起こっている場合は病気が隠れている可能性もありますので、早めの受診をオススメします。