実は、顎の付け根の部分は、病気になりやすい所であるのをご存知でしたか!?
この部分で起こりやすい症状は、辛い腫れや痛みです。
その原因は、リンパ、甲状腺、顎関節症など複数存在しており複雑です。
今回は顎の付け根が腫れて痛む事が多いリンパについてと、首のリンパが腫れる原因と対処法、首のリンパの腫れで考えられる病気についてお話します。
顎の付け根が腫れて痛い!リンパの役割とは?
リンパは、体に入った細菌を退治して、体を病気から守ります。
また、老廃物を運んで排泄する働きもします。
リンパの仕組みは、リンパ管を通してリンパ液が古い細胞や老廃物を運び、それらが集まるリンパ節で老廃物を濾過したり、抗体を作ったりします。
リンパの流れが悪くなれば、体に老廃物などが溜まるので、免疫機能が下がってしまいます。
リンパの流れが悪くなれば、むくみ、肩こり、肥満、疲労、などのいろいろな体調不良が生じてしまいます。
顎の付け根のリンパが腫れるのも、リンパの流れが悪くなっているからです。
リンパの循環は、健康と深く関係しているので、リンパマッサージをしてリンパの流れを良くすることはとても大切です。
運動不足、血行不良、ストレスなどでリンパの流れが悪くなります。
また、足先が冷えるのも、リンパの流れが悪いのが原因であることが多いです。
リンパは皮膚組織に分布しているので、軽いマッサージでリンパの流れを良くできます。
健康な生活を送るために、毎日リンパマッサージをするのをオススメします。
顎の付け根のリンパが腫れる原因
顎の付け根のリンパが腫れることは、よくあります。
特に小さい子供は、顎の付け根のリンパが腫れると目立つので、気になりますよね。
顎の付け根のリンパは、皮膚の下の浅い所にあるリンパ節で米粒大くらいの大きさなので、病気で腫れていないときでも、外から触れることがよくあります。
リンパは、体に入った細菌を退治するときに腫れます。
特に顎の付け根のリンパは、喉や虫歯などからウイルスが侵入してきた場合にも、腫れることがあります。
子供が顎の付け根のリンパを腫らすときは、頭部の湿疹や風邪が原因であることがほとんどです。
リンパが腫れると、痛みを生じることもあります。
痛みがひどくなると、顎を動かすのが辛くなるため、食べ物が噛めなくなったりして、食事をするのに支障が出ることもあります。
腫れが大きくなったり痛みが酷くなったりする場合は、抗生物質で改善することがよくありますね。
しかし、切って膿を出すなどの処置が必要な場合もあるため、リンパが腫れたら病院に行きましょう。
リンパの腫れの対処法!
顎の付け根のリンパの腫れの対処方法を紹介しますね。
リンパの活動には水分が必要です。
そのため、食欲がなくても水分は必ず摂るようにしてください。
早く改善したいなら、血液が流れやすくなる食生活をすることも大切です。
水分はもちろん、野菜や果物もしっかりと摂取して、血液が流れやすくなるようにしてくださいね。
風邪からくるリンパ腺の腫れは、痛みや熱があっても時間が経つと引いていきます。
安静にしていると、免疫力が回復するため、自然に引いていくのです。
リンパ腺が腫れて炎症を起こしているときは、リンパ腺を冷やすと腫れを鎮めることができます。
濡れタオル、氷嚢、冷湿布などを使って炎症を抑え、痛みを和らげましょう。
しかし、自分で対処しても腫れが引かなくて、次のような症状になる場合は、病院に行ってください。
原因がないのに腫れがある、腫れがどんどん大きくなっていく、腫れが固くて固定されている感じがする、発熱や体重減少が一度に起こる、腫れている所が赤くて熱があり触ると傷む、という症状です。
首のリンパマッサージで腫れを撃退しよう!
顎の付け根の腫れについて紹介してきましたが、次は首のリンパマッサージで腫れを抑える方法を紹介します。
首のリンパが腫れると、顔が大きく見えてしまうので、首のリンパマッサージで根本原因の腫れを取り除きましょう。
首リンパマッサージはエステで受けられますが、ここでは自宅で簡単にできる首リンパマッサージについて紹介していきます。
まず、アロマ精油と希釈用オイルで作ったアロママッサージオイルを準備しましょう。
では、首リンパマッサージ方法です。
①手にマッサージオイルをつけたら、両指で口の下を挟み、円を描くように軽くマッサージします。
②顎からフェイスラインに沿って両指で耳の下までマッサージしましょう。
③下顎のツボを、円を描くようにやさしくマッサージします。
④下顎のツボから首の付け根までなぞる感じでマッサージをしてください。
⑤首の付け根から肩をなぞるようにマッサージをし、肩から鎖骨をなぞるようにマッサージします。
これを3回ずつ順番にしていきましょう。
鎖骨リンパ節は老廃物の出口なので、リンパが流れやすくなるように最初に整えるのがポイントです。
また、首のリンパマッサージの前に水を飲むと、細菌などを退治する効果も期待できますから忘れずにお飲みください。
首のリンパの腫れで考えられる病気は?
リンパとは、主にリンパ液とリンパ節のことを指します。
そして、体に入ったウイルスを退治して、老廃物を体外に排出する役割をします。
リンパ節は体内に800カ所くらいあり、特に首周りにたくさんあります。
顎の付け根のリンパが腫れると、重い病気にかかっていることもあります。
数日でリンパの腫れがなくなれば問題ないのですが、痛みはないのにリンパの腫れが引かないなら、すぐに病院に行きましょう。
顎の付け根のリンパが腫れると、悪性リンパ腫が疑われます。
顎の付け根の両方のリンパ節が腫れているけど、熱はない、という症状があります。
それから、咽頭がんの可能性もあります。
声がかれる、痰に血液が混じる、呼吸が苦しい、などの症状が出ます。
また、結核の疑いもあり、結核の初期は、風邪のような症状が続きます。
結核が進行していくと、だるさ、息切れ、血液の混じった痰、などの症状が出ます。
アトピー性皮膚炎の疑いもあり、アトピー性皮膚炎の症状と一緒に首のリンパ節がしこりのように腫れますので要注意です。
顎関節症で顎の付け根が腫れて痛む時は何科を受診すべき?
顎の付け根が腫れて痛いときは、何科で診てもらえばいいのか悩みますよね。
顎は、上顎と下顎でできているのですが、上顎は、目の横から下の辺りで、上の歯を支える部分になります。
下顎は、オトガイから左右へ顔の周りに沿って、耳の穴の前の部分までで、下の歯を支える部分です。
顎の付け根は、この耳の穴の前の部分になります。
顎が痛いという症状の人はたくさんいますが、顎と言っても範囲が広いため、病院の何科で診察してもらったらいいのか、悩んでしまうでしょう。
また、痛い部分により、いろいろな原因が推測されます。
顎の病気として、よくあるのは顎関節症ですが、顎が痛くなる前に抜歯をしていたなどのはっきりとした原因があれば、まずは通院していた病院で診てもらいましょう。
その病院で対応できなければ、何科で診てもらえばいいのかを教えてくれるはずです。
顎関節症は、口を大きく開けたり閉めたりする時に音がしたり、顎の付け根が痛い、という症状があります。
顎関節症で腫れることはめったにありませんが、まれに顎関節症がきっかけで周りの筋肉が炎症を起こして腫れることもあります。
その場合は、歯科や口腔外科で診てもらいましょう。
顎の付け根が腫れる原因を単純に判断するのは危険!
顎の付け根は色々な問題が起こりやすい場所です。
顎の付け根が腫れる原因は、沢山あり、これが原因だとは単純に判断をすることができません。
ですから、腫れや痛みなどの違和感を感じた時は、病院で調べてもらうようにしましょう!