口の開け閉めの度に顎が痛い顎関節症って辛いですよね!
顎関節症2人に1人は経験するポピュラーな病気なのです。
治療法はいくつかありますが、まず、マウスピースでの治療が多いようです。
マウスピースにはどのような効果があるのでしょうか?
これからマウスピースを作成する予定の方、マウスピースの正しいお手入れ法についてもご紹介していきたいと思います。
顎関節症の症状は?放置するとどうなるの?
顎関節症は顎などに痛みや違和感を感じ始めたことから、気になり始める人が多いですが、生活に支障をきたすほどの症状がないと放置してしまう人も多いです。
また、いざ治療を始めるにしても、マウスピースを作成するなどして時間をかけて治療していくので、なかなか効果を感じられないことや、治療にお金がかかってしまう、マウスピ―スの手入れが面倒なことなどからも、この症状のまま放置してしまう人がいます。
正常だと口を開けると、大体指3本が縦に入るぐらい口を開けることができますが、顎関節症の人は指が2本以下しか入りません。
また顎を動かすと耳の前あたりで音が出たり、噛み合わせ時に違和感を感じたりします。
さらには、噛み合わせが悪くなることで、歯列に隙間ができてしまったりもして顎の動きが変わってしまうことで口をしっかりと閉じられなくなることもあるのです。
また、全身に痛みを感じたり、耳鳴りなど、耳に異常をきたしたりと顎以外にもいろいろな場所に異常を感じたりしますので、顎関節症を軽く考えて、治療もせず放置したままにしないよう注意してください。
顎関節症の治療で使用するマウスピースについて
具体的に顎関節症の治療にはマウスピースを装着して治療にあたります。
医師の指導のもと、自分に合ったマウスピ―スを作成するのです。
しかしながら、マウスピースを使用したからといって、すぐに症状が改善されるのではなく、個人差もありますし、逆に改善できない人もいるのです。
さらに、症状にあっていないマウスピースを使用したり、不適切な使用をすることで、症状が悪化してしまう可能性もあるのです。
ただ、一般的にマウスピースをすることで、歯ぎしりや食いしばりによる歯のすり減りを抑え、また噛む時の筋肉の緊張などを和らげることが期待できます。
マウスピースの手入れは比較的難しいものではないですし毎日行ってください。
また、お手入れという意味では、1-2か月に1度はマウスピースの調整も必要になります。
マウスピースの使い始めは、良くなり始めた症状がまた悪化するというケースもあるので、注意が必要です。
また、マウスピースを装着すると噛み合わせが通常よりも2mm以上高くなるため、健康に悪影響を与える可能性もあります。
顎関節症の治療はマウスピース以外にもあるの?
顎関節症の症状はマウスピース以外の方法でも治療できます。
その一つに運動療法があります。
これは、顎関節症に詳しい歯科医師の指示の元に必要なリハビリが行われます。
また、過度の出っ歯や、受け口などの噛み合わせに問題がある場合には、矯正治療をすすめられることもあります。
矯正治療をすることによって、噛み合わせた時に力を分散させ、痛みを和らげることができます。
これだと、マウスピースのような手入れも必要なくなりますね。
その他、症状がかなり重い場合には、顎の関節内に注射、手術などを行う場合もあります。
例えば、関節円板が損傷・変形し、強い痛みが続いている時、あるいは、顎関節周辺の膜に癒着が起きていて顎を十分に開けられないような時にも、このような処置が行われます。
しかしながら、実は自分自身の意識の改善でも顎関節症の症状を改善することができます。
例えば、食いしばりや、左右どちらかだけの咀嚼の癖がある人は、意識して生活習慣を改善するなど試みてみると案外簡単に改善されたりするかもしれません。
マウスピースのお手入れ方法は?
顎関節症の治療の為に使われるマウスピースですが、使い方やお手入れの仕方にもよるとは思いますが、基本的には消耗品です。
ですから、使用開始から大体3年ぐらいの使用で交換は必要になってきます。
手入れの仕方としては、毎日マウスピースを歯ブラシできれいに磨いて汚れを洗い流していきます。
特に朝起きて外した時には、匂いなども気になることもあるので、歯磨き粉をつけた上で歯ブラシで優しくこすり洗いしてあげるのが良いようです。
この際に、あまり力を入れて洗いすぎてしまい、マウスピースを傷つけてしまわないよう、気をつけてください。
ですから、歯磨き粉も研磨剤の入っていないものを選ぶようにしてください。
基本的にハードタイプのマウスピースは、歯ぎしりがひどい場合に用いられることが多いです。
このハードマウスピースは入れ歯用洗浄剤で洗うことも可能です。
洗った後は濡れたままにしていると雑菌が繁殖してしまうので、しっかり乾燥させてからケースにしまうようしてください。
小顔に憧れる女子要注意!日々のお手入れで顎関節症に?!
小顔に憧れる女子の必須アイテムである小顔グッズですが、使用方法を間違えていたりすると、顎関節症を引き起こす可能性があるのです。
事実、近年では顎関節症を発症してしまう20-30代の女性が急増しているようです。
小顔ローラーは、皮膚があまり動かない程度の力で使うのが正しく、理想的な使い方です。
皮膚を上にあがれ、あがれと強い力で転がしていってはいけません。
さらに、顎からフェイスラインなど、必ず下から上に向けてローラーを優しく動かすようにするのを心がけてください。
ちなみに、美顔ローラーの選び方ですが、自分でローラーを握ってみて、使いやすいかどうか、重さはちょうどいいか、手入れしやすいかなど、長く使い続けれるかどうかを判断して買うのが良いようです。
またリフトアップベルトも強い力で骨に圧力をかけるので、顎関節症を起こしやすいものだと言えます。
小顔になりたくて、リフトアップベルトを装着していたのに、いつの間にかマウスピースを装着しなければならなくなったというのでは、あまりに笑えません。
日々のお手入れ最中に顎に痛みが・・対処法は?
夜などに、日々の顔のお手入れをしている最中に急に顎が痛くなる場合があります。
顎関節症になると、急に痛みが発生したりするので、普段から痛みをコントロールすることがとても重要になってきます。
マウスピースをまだ作成していないような場合には、市販の鎮痛剤を服用してとりあえず痛みを取り除くことも良いですが、それ以外にも、急性期は、保冷剤や袋に入った氷などをタオルで包んで痛む部分を冷やしたりするのも良いでしょう。
冷やす時間は、10分程度で十分です。
それ以上冷やすと、逆に筋肉を収縮させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
冷やした後は、口をゆっくり開けたり閉じたりする運動を一日に数回繰り返してみてください。
また慢性期には、血行促進の為にしっかりと患部を温めるのが良いでしょう。
また、するめやビーフジャーキーなどの固いものを食べたりするのは控えてください。
そして、普段から人差し指と中指で優しく関節部分をゆっくりと円を描くようにマッサージしてあげてください。
適切な治療で顎関節症を治療しましょう!
いかがでしたか?
顎関節症はいろいろな要因が重なって発症する病気です。
その多くの要因は日常生活の中にあるようですね。
いつもの癖を改善することが顎関節症の予防になるかもしれませんね。
痛みを我慢している方や、少しでも異常を感じている方は、一度歯医者さんを受診するといいかもしれませんね!