骨にヒビが入ったり、骨の異常を感じた時に使う湿布ですが、冷湿布・温湿布で使用方法に悩んでしまう方、いらっしゃるのではないでしょうか?
湿布は近所のお店でも気軽に買うことができますよね。
応急処置で使用することが多い湿布ですが、症状によって冷やす・温めるが違います。
また、急な怪我による捻挫や打撲をしたときの応急処置、骨折の応急手当についても紹介します。
骨折や骨にヒビが入った場合は湿布を貼るといいのか?
骨が折れたりヒビが入った時などには、湿布を貼ると良いでしょう。
特に病院から処方されたものはきちんと貼って下さい。
ただしあくまでも痛み止めが目的なので、完治するわけではありません。
湿布には唐辛子の成分が含まれた温かいものと、ハッカの成分が含まれた冷たいものが存在します。
骨が折れているのなら冷やす必要がありますが、炎症を緩和させて、滞っている血の流れをスムーズにさせたければ温めなくてはなりません。
迷うようなら自分で決めるよりも、医師に相談することをオススメします。
また湿布を貼り付けていて、かゆいと感じたらすぐに剥がしましょう。
かぶれている可能性があります。
こんな時は湿布と同じ効果を持つ、別の薬を処方してもらって下さい。
かぶれるのを防ぐには、あまり長い間貼りっぱなしにはせず、汗ばんできたらタオルなどで拭いてから、新しい湿布と取り替えることです。
なお湿布は効果的な手段ではあるものの、貼り付ける時には医師に必ず聞いてみて下さい。
骨の状態によっては貼らない方が良い場合もあります。
疲労骨折には湿布を貼るのといいのか?
疲労骨折とは同じ部位に小さい負荷が蓄積した結果、引き起こされたヒビや骨折のことを指しています。
身体を動かすと激しい痛みに襲われ、やめると痛みが弱まります。
よく疲労骨折には湿布が効くと言われていますが、腫れや痛みを軽減するだけで、治るわけではありません。
しかし応急処置としては有効な手段であると言えるでしょう。
ですが場合によっては悪化させてしまうこともあるので、湿布を貼る際は病院で医師の許可をもらうようにして下さい。
疲労骨折の適切な治療は患部を動かさないことが一番です。
とはいえ身体を動かさなければ日常生活は送れません。
そこで患部に余計な負担を掛けないようにテーピングをしたり、スポーツなどの激しい動きを要するものは行わないようにしましょう。
この他に重要なことはカルシウムを摂ることです。
骨を作るには必須とも言える成分ですが、これだけでは足りないのでタンパク質やビタミンC、ビタミンKなども合わせて摂取し、カルシウムがスムーズに取り込まれるようにすると良いでしょう。
疲労骨折は大きな動作をしなければあまり痛まないので、骨が折れていることにしばらく気が付かないか、放置してしまうこともあるようです。
そうなると手遅れになってしまうかもしれないので、早めに病院へ行き、治療に励んで下さい。
湿布を貼ってもいつの間にか剥がれてる!上手に貼る方法
骨折や骨のヒビには湿布を貼って対処することがありますが、足に貼り付けていたらズボンで擦れていつの間にか剥がれていたり、眠っている間に剥がれて何処かへ行ってしまったりと、剥がれやすさには困っている人が多いようです。
湿布は大きく分けると「パップ剤」と「テープ剤」の2種類のどちらかになります。
パップ剤は白くて厚みがあり、比較的剥がれやすいとされるのはこちらのタイプです。
テープ剤は肌色をしていて、パップ剤よりは剥がれにくいと言われています。
湿布は汗をかいたことで肌が湿ったり、患部に汚れがあったり、クリームなどを塗っていると粘着力が弱まってしまい、上手く貼り付きません。
また関節など曲げ伸ばしの多い部位は動かした拍子に剥がれますし、製品が古いと性能も落ちるのでやはりすぐに剥がれることでしょう。
貼り付けた後、少しでも長持ちさせるには、まずは患部の汗をきちんと拭き取り、クリームなどは塗らないようにして下さい。
そして湿布全体を固定用のテープで覆いましょう。
角を切り取って丸くしたり、切り込みを入れるのも効果的です。
湿布の効果的な貼り方は?肌が弱い人の注意点
骨にヒビが入った場合、湿布を貼り付ける処置をするなら、まずは湯船に浸かって身体を温めてから貼ると効果が上がります。
これは血の巡りが良くなり、凝り固まっていた関節や筋肉がほぐれるからです。
ただしあくまでも医師の許可が下りた場合に限られます。
何処かにぶつけた時や、患部が腫れていたり、触れると熱っぽさを感じるようならお風呂は避けて下さい。
ちなみに湿布は最長で8時間ほど効果が続きます。
朝方に貼った場合、夕方になる頃には効き目がなくなるので、新しいものと貼り替えましょう。
そのまま貼り付けておくとかぶれてきます。
貼り替えるタイミングとしては、朝と夕方に1回ずつが最適です。
肌が弱い人は、数時間ほど経ってから貼るか、湿布と皮膚の間にガーゼを挟み、剥がれないように上からテープや包帯を巻き付けておけば良いでしょう。
かぶれたくないという人は、3~4時間ほどで一旦剥がし、少し肌を休めてからもう一度貼って下さい。
なお睡眠中はかぶれによるかゆみに気が付かないことが多く、4時間以上貼っていることも珍しくありません。
肌への負担を減らしたいと思っているのなら、寝ている間は湿布を剥がしましょう。
ヒビや捻挫など骨に異常がある時の応急処置
骨に何らかの異常が生じた場合、症状に合った応急処置を行いましょう。
捻挫や打撲、突き指の場合はとにかく動かさないで、すぐに冷やして下さい。
湿布があるなら貼り付けて、タオルや包帯などを巻いて剥がれないように留めておきます。
紫色に腫れ上がっていたら、関節の内側から出血していたり、骨が折れている可能性があります。
急いで病院へ行きましょう。
これらは日常的に起こりやすいため、大したことのない怪我だと思ってしまいますが、脱臼や骨折へと繋がることもあるので、痛みや腫れが酷い時にはきちんと病院を訪ねて下さい。
骨折している時は、ショック症状を引き起こさないように、とにかく安静にして下さい。
傷や出血が見られるなら、消毒などの手当てを行い、添え木で患部を支えます。
とはいえ手頃な木片はすぐに見つかるものではないので、緊急時にはダンボールや雑誌、傘、物差し、スキー板など頑丈で長さがあるものを添えましょう。
固定する前に動くと、症状が悪化します。
必ず添え木が済んでから運んで下さい。
骨折の度合いはヒビ程度の比較的軽いものから、骨が皮膚を突き破る重いものまでと様々なので、少しでも折れていると感じたら、骨折の処置をして下さい。
こんな骨折や骨のヒビの場合の応急手当
手足の痛みが動かせないくらい激しく、色や形が明らかにおかしくなっていたり、腫れ上がっている場合は骨折やヒビが入っている可能性があります。
応急処置の基本としては添え木をすることですが、上下の関節に届くくらいの長さが最適です。
折れている箇所がはっきりとは分からないなら範囲を広く取りましょう。
なお直接添えるのではなく、タオルなどの布に包んでから添えて下さい。
木片が見当たらなければ、なるべく長くて固いものを使いましょう。
ダンボールや厚めの雑誌、傘などなら身近にあるので比較的手に入りやすいかと思われます。
後は患部に刺激や負担を与えないように気を付けながら、病院へと行きます。
無理そうなら救急車を呼び、怪我人を励ましながら安静にさせて下さい。
もしも傷や出血しているところがあれば、消毒してからガーゼを当てておきましょう。
冷たい湿布を貼り付けると痛みを和らげる効果がありますが、骨折の規模や具合によっては貼らない方が良い場合も多く、かえって悪化させることもあるため、使うなら医師と相談をして下さい。
湿布に頼りすぎず、しっかり治療しましょう
湿布はあくまで補助的な処置になります。
湿布を貼ったからといって、症状が緩和するかと言ったら、そうではないかもしれません。
湿布による症状の悪化や、痒みなどが出た場合は使用を控えましょう。
また、骨折や捻挫など症状によって、湿布の種類も変わるようなので、注意が必要ですね。