骨折やヒビの原因や症状について!応急処置や治療中の注意点

最終更新日:2023/01/11

骨折といってもいろいろな種類があるのはご存知ですか?

実は、ヒビも骨折の一種なのです。

骨折の症状、骨折かもと思った時の応急処置方法などを紹介していきたいと思います。

また、骨折治療中の方の注意点も紹介したいと思います。

骨折やヒビについて

ヒビは骨折と違い、骨が完全に離れるものではありません。

骨の位置がずれていないので、骨折よりは治りやすいと言われています。

しかしギプスではなく当て木で固定していると、自分で取り外すことが出来るため、完治する前に外してしまい、かえって症状を悪化させるといったことも起こるようです。

骨折した時、皮膚が無事な状態だと「単純骨折」、骨が突き出していると「複雑骨折」と言います。

複雑骨折の場合は皮膚にも傷が出来ているので、感染症からも守らなければなりません。
足を捻った際に、筋肉や靱帯が引っ張られた衝撃で骨がずれてしまうと「剥離骨折」となります。

場合によっては手術を受ける必要が出てきます。

激しい運動などを繰り返したことで、骨が疲れて亀裂が入ると「疲労骨折」と呼ばれます。

骨折は、骨や関節に限界を超える負荷が掛かると引き起こされるものです。

本来なら筋肉や靱帯が外からの力を防いでくれるのですが、骨が折れたということは、身を守るためにあるものが耐えきれなかったという意味になります。

つまり最もダメージを受けているのは、筋肉や靱帯などの軟らかい組織なのです。

骨折してしまったら、骨だけではなくその周辺の組織もまとめて治療して下さい。

骨折やヒビの原因とは

骨にヒビが入ったり、折れてしまうなどといった症状は、何が原因で引き起こされることが多いのでしょうか。

一番気が付きやすいのは「打撲」です。

痛みと腫れが酷い時にレントゲンを撮ってもらうと、実は骨折していたと判明することが多いようです。

転んだ時に手をついて、激しい痛みを感じたら気を付けましょう。

特に足の小指は痛みこそ激しいものの、動かすことがほとんどないので気が付かずにそのまま過ごすという話もあります。

見逃しやすいのは「突き指」です。

もともと痛みが長引くものなので、湿布を貼って放置する人が多いのですが、いつまでも痛みがひかない時は病院へ行って下さい。

折れている可能性があります。

最も多い症状が「疲労骨折」です。

スポーツを行っている人によく見られ、主に脛や足の甲の辺りにある骨が折れることが多いようです。

激しく身体を動かすと痛むことが特徴で、患部は大きく腫れていきます。

ただし身体を休めると痛みが取れるため、不調ではあるけれど折れていることまでは気が付かない場合が多く、結果的に治るまでかなりの時間を要するというケースがほとんどです。

骨折・ヒビの症状とは

骨折やヒビの具体的な症状ですが、まずは「痛み」です。

見ただけでは分からないという時は、痛い部位を軽く押して下さい。

痛みが激しければヒビが入っているか、折れている可能性があります。

病気や激しい運動が原因で引き起こされた骨折は、外からの圧力がなくても起こることがあります。

怪我をした覚えはないのに何故か痛みが何日も続いているようなら骨折かもしれません。
手足が明らかにおかしな方向に曲がっていることを「変形」と言い、こうなると間もなく強い痛みと腫れに襲われます。

関節以外のところが曲がっているのは「異常可動性」と言います。

この動き方をしているなら骨折と見なして良いでしょう。

骨が折れると内出血が起こり、大きなアザとなってしばらく残り続けます。

折れたらすぐ血が出るわけではなく、数日経ってから黒ずんだ紫色のアザが浮いてきます。

このアザは血液が分解されていくにつれて黄色くなり、全て吸収される頃に消えていくものです。

出血量が多いと、人によってはめまいや冷や汗といった脳貧血の症状が現れます。

意識を失うこともあるので、すぐに救急車を呼んで下さい。

この状態は折れた骨が血管を傷付けてしまった場合にも起こりえます。

この出血や炎症によって患部が腫れてきます。

治るまでには個人差がありますが、どれだけ腫れていても2~3週間くらいでひくことでしょう。

骨折・ヒビの症状がある場合の応急処置

骨が折れていたり、ヒビが入っているようなら、症状を悪化させないために応急処置を行いましょう。

まずは患部を冷やして下さい。

氷を袋に入れて、凍傷を防ぐためにタオルなどでくるんでから当てます。

そして腫れが酷くならないように、なるべく心臓よりも高い位置に挙げて下さい。

出来れば木材などを添えて、包帯や布で軽く縛っておきたいところです。

きつすぎると血の巡りが悪くなるので、力加減には気を付けて下さい。

肩や肘、腕の場合は三角巾として使えそうな布を使い、吊っておくと良いでしょう。

後は身体を動かさず、安静にしていることが完治への近道です。

応急処置をしたら、整形外科へ行きましょう。

自力では無理なら誰かに連れて行ってもらうか、救急車を呼んで下さい。

もしも傷口から骨が見えていたり、骨折の度合いが素人でも酷いと分かるくらいなら、応急処置をしないで一刻も早く救急車を呼びましょう。

特に骨が見えている場合は、傷を負ってから8時間以内が最も治りやすい時間帯と言われているのはご存じでしょうか。

時間が経ってしまうと膿んでくるかもしれません。

応急処置に時間を割くよりも、とにかく病院へ運ぶことを優先するのをオススメします。

骨折治療中に注意するポイントは?

骨折やヒビといった骨に関する症状を治療している時は、食事も重要なポイントとなります。

栄養のバランスが取れていることはもちろんですが、特に骨に効くタンパク質やカルシウムを豊富に含んだものを食べましょう。

そしていくら安静にするといっても寝てばかりでは逆に身体機能が低下するので、患部はきちんと固定しつつ、適度に動くようにして下さい。

ウォーキングなど、負担の掛からない運動をオススメします。

医師の許可が下りているならお風呂にも入ると良いでしょう。

身体が温まって、血の巡りが良くなります。

運動と入浴を行えば、夜に熟睡することが出来るでしょう。

昼寝のしすぎなどで短時間しか眠れていないと、骨がなかなかくっつきません。

昼寝をするなら少しだけにして下さい。

これらとは反対に、やってはいけないことは「タバコ」です。

完治するまでは禁煙を心掛けて下さい。

治療中に気を付けるものは、室内に敷いてあるマットや絨毯などです。

滑って転ぶ可能性があるので、端をピンなどで留めておきましょう。

コード類も隅の方にまとめておき、段差には踏み台を置きます。

新聞紙や雑誌、ビニールなどが落ちていないかも注意して下さい。

滑りやすいお風呂場にはスノコを敷いて、浴槽の出入りを補助するための台を設置しましょう。

服装も、つまずきそうなロングスカートなどは避けて下さい。

手すりや足元を照らすライトがあれば完璧と言えるでしょう。

骨折の後遺症の辛い症状を残さないためには?

ヒビや骨折が酷かった時や、治療を受けるまでに時間が掛かってしまうと、完治しても後遺症として何かしらの症状が残ってしまうことがあります。

これを防ぐためにも、疑わしいと思ったら早めに整形外科へ行きましょう。

整体院や接骨院は診療こそしてもらえますが、医療機関ではありません。

そのためほとんどの場合、レントゲン施設を備えていないのです。

医師の治療を受けながら、整体院などにも通うと良いでしょう。

整形外科では折れた骨の位置を戻してはくれますが、本格的な治療は骨がくっつくまで行われません。

それまでは患部に負担を掛けないように、筋肉や靱帯の働きを正常にしてやることに集中しましょう。

軟部組織が活発に動くと、血の巡りも良くなるので、新しい骨が出来上がるペースが早まります。

すると整形外科で行われるリハビリもスムーズに進められるようになるので、結果的に治りやすくなるのです。

筋肉や靱帯、神経は骨以外の部分とも繋がりを持つため、これらの機能が落ちていると、骨がくっついても本来の調子は取り戻せないのです。

それは全身にも歪みとなって影響を及ぼします。

昔の骨折が数年後に後遺症となって現れることも珍しくありません。

安静にすることは重要ではあるものの、必要最低限の動きをしないと身体機能は失われていくので、寝たきりや座りっぱなしは避けましょう。

原因を知って骨折を予防しましょう!

骨折をしてしまうと、日常生活にも支障が出てしまう可能性もありますよね。

突発的な事故による骨折を避けることは難しいと思いますが、日常生活で骨折を予防することはとても大切なことだと思います。

大きな腫れや痛みがあれば骨折だと思いますが、突き指や打撲など、自分で勝手に解釈してしまっている方、実はヒビが入っているかもしれませんので、注意が必要ですよ!

また、骨折による後遺症が出てこないように、体の筋肉のバランスなどを定期的に診てもらうのもいいかもしれないですね!

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