四十肩の症状でしびれは出るのか?改善方法も知りたい

最終更新日:2023/01/29

四十肩という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
よくあるのが「腕から指先にしびれがでてしまい、肩が挙がらない、痛む、でもどうしたらいいかわからない」という症状や悩みを抱えた方が多いです。
そこで今回は四十肩の特徴と、改善方法をご紹介していきたいと思います。

四十肩のしびれの症状、原因、段階とは?

四十肩と五十肩とありますが、どちらも発症する年齢が多いことからそう呼ばれるようになっただけで、どちらも同じ症状を差します。
このあとは四十肩と五十肩をひっくるめて四十肩と表現していきます。

四十肩は、加齢による老化現象の筋肉が弱くなること、硬くなることや軟骨が擦り減ったこと、それに伴う血液循環の悪化が原因として考えられています。
すると血液循環が悪くなることで疲労物質が溜まりやすくなったり、軟骨が擦り減ったことで肩周辺に炎症が起こりやすくなり、その炎症のせいで腫れや痛みが生じているというわけなのです。
こうして、肩が固まったように感じたり、肩や腕を動かすと筋肉が思い通りに伸び縮みせず激痛を感じるようになります。炎症による痛みが慢性化することで、肩を動かせる範囲が狭まってしまうのも四十肩の大きな特徴です。
症状の変化によって「急性期」と「慢性期」に分けられています。四十肩の症状によるしびれは「急性期、慢性期」どちらに入るのでしょうか?必要な対策も異なりますので、四十肩に悩まされている方は頭に入れておきましょう。

四十肩の症状でしびれが出やすいのは急性期

四十肩は、腕を動かしたときに突然激しい痛みを感じて発症するのが一般的です。
急性期とは、このように肩と腕の痛みが強い期間のこと。炎症が最もひどい期間でもあります。
急性期は、何もせず特に動かさなくても痛みが走るときがあるほど、ひどい痛みに悩まされる期間と言えるでしょう。
二の腕や手の先にまで痛みが伝わりやすく、しびれを伴うことも多々あります。
また、夜寝ているときに痛みが激しくなる『夜間痛』が特徴です。
寝返りをうつだけでも痛むので、痛くて目が覚めてしまうケースもあります。
このような激しい痛みはほとんどの場合、数日で治まります。しかし、適切な処置をしないと痛みが続いてしまう恐れがあります。
急性期で重要なのは、痛みが起こるような動きを極力しないように気をつけることです。痛みが起こる動きというのは肩、腕の間違った使い方をしてしまうということです。
この時期に間違った肩の動かし方をすると症状は悪化するばかりです。
できれば正しい肩周りの使い方を覚えていきましょう。
急性期の鋭い痛みは、やがて鈍い痛みに変わり1~2か月ほどで慢性期に入っていきます。

痛みが治まるけれども腕が挙がらない慢性期

慢性期になると、痛みはだいぶ治まってきます。
ただ、間違った肩・腕の使い方をしてしまうとまた痛みは再発します。
急性期に起きた炎症の影響により、筋肉は収縮して硬くなっています。
そのため、筋肉の硬さから関節を動かせる範囲が狭まり、腕を動かしにくくなる期間が慢性期なのです。
四十肩で腕が上がらないと感じるときは、慢性期である場合が多いでしょう。
とくに、腕を上げる動きや後ろに回す動作ができなくなります。
これは、『肩関節拘縮』と呼ばれる運動障害のひとつです。
腕が上がらないので着替えや洗髪がうまくできないなど、日常生活の動作に支障をきたすようになります。
慢性期に入ったら、正しい身体の使い方を覚え、肩周りの筋肉の収縮を緩和させていくストレッチや体操を行いましょう。肩の関節を適度に動かすようにしましょう。
また、肩に負担のかからない持ち方を覚えていただければ、重い物を持っても問題はありません。
必要なのは、収縮し硬くなってしまった筋肉を柔らかくしてあげることと、日常生活での身体の正しい使い方を覚えることです。
それにはストレッチや体操が必要になります。
何もしなければ筋肉は硬くなる一方ですから、四十肩で悩んでいる方は取り入れてください。

四十肩によるしびれ症状改善ストレッチ

四十肩の症状があると可動域はかなり狭くなっていると考えられます。
最初から無理に頑張らずに出来る範囲でやってみてください。
まずは肩が上がらない症状への改善ストレッチです。
これはPNFストレッチというリハビリに用いられる手法を取り入れています。
補助してくれる方が必要になります。いない場合はテーブルや棚を使って代用します。
立位の状態で少し胸を張ってなるべく遠くみてください。
補助者に腕を伸ばしたまま真横にゆっくりと持ち上げていってもらいます。
痛みが強くなる寸前からスタートします。
補助者に支えてもらっている腕を全力で5秒ほど真下に下ろすように力を入れます。
補助者はそれに負けないように抵抗してもらいます。
全力で5秒間頑張ったら脱力します。
補助者は脱力した瞬間に先ほどよりも1~2センチくらい高い位置に腕を持ち上げます。これを3セットから5セット繰り返してください。
終わりましたら補助者のサポートなしで腕を上げてみてください。最初より上がりやすくなっているはずです。
これは筋肉の特徴である収縮した直後に緩む性質を利用しています。
ただ痛いところをキープするようなストレッチよりも高い効果が見込めます。
補助者が下ろす力と拮抗するように調節して抵抗してあげることが大切になりますので、その旨を相手に必ず伝えてください。
また、補助者が万が一いない場合は、テーブルや棚に腕を伸ばして乗せて少しずつしゃがんで痛みの出る寸前で下へ全力で下ろすことをしてください。狙いは全く同じですが、しゃがむときに背中が丸まらないようにだけ注意してください。

肩の可動域を広げるストレッチ

先ほどのストレッチで肩が上がりやすくなったら次に行うのが捻る動作です。
これは一人で行います。
先ほどと同じく少し胸を張って視線を遠くに置きます。
肩を中心としたアナログ時計をイメージしてください。
右腕で説明していきます。
最初は6時の位置で手のひらをひっくり返すように肩をゆっくり大きく3回捻ります。
次に自分から見て7時の方向(左脚の付け根)に腕を伸ばして先ほどと同じく捻ります。この動作を5時⇒8時⇒4時⇒9時⇒3時⇒10時⇒2時⇒11時⇒1時⇒12時といった順序で繰り返していきます。
痛みがあるところで終了してください。
これを毎日繰り返していくと少しずつ可動域が広がっていくのが分かると思います。
最初の姿勢が崩れないように注意してください。
胸の張りがなくなると背中が丸まり、肩を上げていく動作に支障をきたします。
またストレッチをしながらお腹を大きくへこませられると体幹バランスが取れてより効果的です。しっかりとゆっくりと息を吐き切るようにお腹と背中をくっつけるイメージで行ってください。胸は張ったままですよ。
これが出来るようになると背骨のS字アーチが正しく並びやすくネコ背解消にもつながります。
四十肩とネコ背はセットで悩まれている方が多く、併せて改善することが望ましいです。

まとめ【四十肩の症状でしびれは出るのか?改善方法も知りたい】

四十肩は年だからといって必ずなるものではありません。それまでの生活習慣で続けてきた不自然な姿勢から筋肉がバランスを崩してしまった結果です。
今回のストレッチを正しい姿勢で行うことで身体は元々あるべき姿に戻ろうと反応してくれます。痛みが無くなっても、ストレッチは止めずに続けてくださいね。生活習慣からまた再発する可能性がありますから。
今回の記事が少しでも四十肩の悩み解消につながれば、私は嬉しく思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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