ヘルニアとは完治するのでしょうか。それにはどれだけの期間を要するのでしょうか。
ヘルニアと診断されたけど手術はしたくない。病院にいっても電気治療や痛み止めを処方されて湿布を貼るだけ。このような治療方法にはうんざりしますよね。
今回は腰のヘルニアの原因、完治するまでどれくらいの期間を要するのかなどについて触れたいと思います。
ヘルニア原因、痛みが出るまで
そもそもヘルニアとはどういったものなのでしょうか?
代表的なものとして皆さま聞きなじみのある腰椎椎間板ヘルニアがあります。
この記事を読んでいる方は、この診断を受けたことがあるのではないでしょうか。
ヘルニアとは、体内のパーツが本来あるべき位置から逸脱した状態を表す言葉です。
腰椎椎間板ヘルニアとは、つまり椎間板が本来あるべき位置から逸脱した状態になってしまっているということです。
この椎間板は背骨の椎骨と椎骨の間にあり、クッションのような役目をして背骨にかかる負担を逃がしてくれているものです。
長年続けた不自然な悪姿勢や、交通事故や激しい運動の繰り返しで想像以上の負荷が掛かり椎間板がつぶれて外側に出てきてしまい、本来接触することのない脊椎の神経を圧迫するようになり痛みや痺れが起こってきます。
痺れの範囲は、椎間板が接触する程度が少しだけですととお尻や太ももに痺れが出て、背中側に椎間板が飛び出ると、左右両方の末梢神経が支配する部分に、同時に痺れが起こります。足先だけ痺れたり、お尻の辺りだけ痺れたりと、その人の筋量や、骨格などで痺れの出る部分も変わってくるようです。
腰痛を放っておいて進行させていってしまうとヘルニアになる可能性がかなり上がってきます。
完治できるのか?様々なヘルニアの治療方法
ヘルニアは手術をしなくても痛みを抑えることができるのでしょうか?
手術をしないで治療する方法を挙げてみましょう。
一つ目は腰部を固定して、ひたすら患部を動かさないようにして進行を食い止める安静治療です。急激な痛みがある場合はまずは安静にしているのが一番です。1週間くらいで痛みは治まり、1-2ヶ月で痛みは治まります。ただし、痛みがなくなったとしてもヘルニアが改善されることは一切ありません。
二つ目はマッサージで腰回りの筋肉のコリをほぐして血行を良くし、痛みを和らげて楽になる方法です。これも完治させることはできませんし、一回切りで痛みがなくなることもなく、ある程度の期間通わないと効果は少しも期待できません。
三つ目は針を刺して筋肉に刺激を与える鍼治療です。。腰椎椎間板ヘルニアの場所は体の奥のほうにあるため、鍼では届きません。こちらも痛みを軽減するための対処療法と考えたほうが良いでしょう。
四つ目は投薬による治療です。痛み止めの飲み薬と、注射で患部に直接注入する方法があります。
・飲み薬の場合
非ステロイド抗炎症薬がよく使われます。痛みが起こると筋肉が硬直して痛みを増幅させる場合があるため、筋肉弛緩剤と一緒に処方する場合があります。
・注射の場合
痛みの原因となっている部分に直接注入します。注入する場所によって神経根ブロック、硬膜外ブロックと呼ばれます。使用される薬は、ステロイド剤や局所麻酔剤です。比較的長期間痛みを取ることができる場合があります。
詳しくは他にまとめた記事を参考にしてください。
五つ目は重力や圧力で、腰椎や椎間板が押されたり、つぶされたりしていることが原因であるため物理的に引っ張ったり、伸ばしたりする牽引療法です。
どれも出てくる痛みを抑える、和らげる対処療法に当てはまります。
根本的にヘルニアが治るわけでは一切ありません。
カラダラボの完治期間までのアプローチ
カラダラボでの施術は”マッサージ”ではなくコンディショニングという表現を使っています。
普通のマッサージとの違いは、完全受け身ではなくお客様自身にも各部を使って動いていただくという点と筋肉だけではなく神経にもアプローチする点です。
筋肉と神経にアプローチすると何が変わるのでしょうか?
筋肉は単純に収縮と弛緩しかできません。
それぞれの筋肉はつながっている骨が決まっていて、可能な動作も決まっています。様々な動作にはいくつかの筋肉が連動するのですが、それをコントロールしているのが神経なのです。
幼少期は本能が強く残っているので何も考えずに体は勝手に動いてくれます(実際、幼児で肩こり腰痛、ましてはヘルニア患者なんていませんよね)が、成長するに従って本能はだんだん消えてしまいます。変な癖や間違ったトレーニングの仕方などで、間違った神経回路を作ってしまうと身体にはとんでもない悪影響が出てきます。
その一つが今回お話ししているヘルニアなのです。
カラダラボでは、カラダ生まれ持った本来の動きや使い方を再び体に覚えこませながら施術をしていきます。これを神経と筋肉の再教育と呼んでいます。
次の章では、カラダラボ推奨、ストレッチ方法を紹介します。
カラダラボ推奨、腰のヘルニア症状改善ストレッチ①
①仰向けになって両脚を広げ、両腕をバンザイしてください。
②対角線の腕と脚が一直線になるようにしてください。
③次に肘を折って両手を頭の後ろで組みます。両膝は90°に曲げましょう。
④90°に曲げた膝を左右交互に内側へ深く倒しましょう。
ももの外側とお尻辺りにストレッチがかかります。(症状が強く出ている方は痛みで深く倒せないはずです)
⑤10回ほど交互に繰り返しましょう。
動きに慣れてきたところで呼吸を意識しながら行ってみましょう。
腹式呼吸を取り入れます。
お腹の中に風船が入ってるとイメージしてください。
鼻から空気を吸い込み風船を膨らませます。
膝を内側へ倒すのと同時に口から「ふぅ~~~」と声を出しながら風船の空気を抜いていきましょう。風船が完全にしぼんだと同時に全身リラックスしましょう。
カラダラボ推奨、ヘルニア完治!ストレッチ②
①仰向けになって両脚を広げ、両腕をバンザイしてください。
②対角線の腕と脚が一直線になるようにしてください。
③手を軽く握り締め、朝起きてする伸びのように突き上げます。
足はつま先を天井に向けて、踵を突出し膝裏を伸ばします。
おしりで棒を挟んで落とさないようなイメージでおしりを閉じます。
④③の状態をキープしたまま、鼻から空気を吸い、口から吐きます。
ただ単に吐くのではなく、ゆっくりと「ふぅ~~~」と声を出してみましょう。声が出なくなるまで出来るとかなりお腹が苦しくなってくるはずです。息をしっかりと吐き切ったら、全身を脱力します。
⑤頑張って10回連続でやってみましょう!
※余裕で出来た方は両手、後頭部、両踵を床へ押し当ててみましょう。
少し強度が上がります。
カラダラボで完治までの期間を短縮させる
ヘルニアというものがどういったものか、少しお分かりいただけましたか。
自力で完治させるのは難しいヘルニアですが、ご自身が能動的になればヘルニアは手術をしなくても治療期間を短くできますし、痺れや痛みを取り払うことができます。
薬や注射に頼るにはまだ早いです!まずは先程のストレッチを1ヶ月頑張って続けてみてください。ヘルニアを完治させたい、期間短縮させたい、他になにか良い治療法があれば知りたいという方はカラダラボ太田本店担当川津までご相談ください。