打撲の痛みに効く薬をお探しですか?
それとも打撲に対して薬が必要かお考えですか?
今回は『打撲・薬』の二つをキーワードに書いていきます。
参考にしてください。
打撲したとき身体はどうなっているの?
打撲とは、身体の一部を人や物にぶつけてしまったり転んだりして起こります。
打撲は他に打ち身とも言いますね。
打撲はスポーツをしているときに起こりやすいですが、家や学校、職場でも家具や机などに足をぶつけるなど日々のライフワークでもよく起こり、ほとんどは、病院に行くまでもなく治療をせずに自然と治ります。
打撲の状態を説明しますと、衝突や転倒などによる外側からの力によって起こる、傷口がない皮膚や皮下組織、筋肉の損傷を打撲といいます。
特定の部位で起こるのではなく、全身どこでも起こります。
四肢以外の打撲では脳や臓腑などの損傷を併発してしまう可能性もあります。
打撲した部位は我々が持つ自然治癒力によって修復していきますが、その時に、修復に必要な酸素や様々な栄養素が血管を通って運搬され、いつも以上に患部は血流が良くなります。
そのために患部が腫れたり、赤くなったり、熱をもったりして、炎症が起こるのです。
また、打撲すると患部の毛細血管が切れて内出血して青あざにもなります。
軽い打撲であれば、出血は周りに散らばっていき、時間が経てば自然と身体に吸収されて跡形なく消えてしまいます。
強い打撲だと出血量が多くなり血腫ができて、大きく腫れ痛みも強く治るのにも時間がかかります。
打撲の痛みを抑えるためにまずアイシング
打撲をしてしまった場合、まずは打撲部位がどうなっているか確認してみましょう。
腫れや赤み、青あざなどが目視で確認できたら、そこが患部になります。
打撲や突然のケガで痛みや腫れが出たときの応急処置として、基本的に患部を冷やすことが必要です。
冷やすことで血管を収縮させて痛みを和らげ内出血を最小限にすることができます。
打撲をしたら、とにかく早く冷やすことが早期回復につながります。
冷やし方はその場で出来る最善の方法で行いましょう。
以下のような方法が挙げられます。
・大きい桶、バケツ、クーラーボックス、洗面所、お風呂などに氷水を溜めて患部を直接入れる方法
・ビニールに氷水を入れたり、保冷剤や凍らせたペットボトルなどを患部にあてて冷やす方法(一枚薄いタオルやハンカチを巻いてあてましょう)
・コールドスプレーで瞬間冷却する方法(使用用法は守りましょう)
冷却時間は一回に付き15分から20分を目安にしましょう。
ただし、個人差がありますので、短時間でも患部の感覚が無くなり麻痺してきたらそこで中止しましょう。
ある程度空けて感覚が蘇ってきたら、再度冷やしましょう。
打撲した当日はアイシングを数回繰り返してください。
その他の応急処置としてRICE処置という方法があります。
この方法は別記事で細かく説明していますので、簡単に書きます。
安静+冷却+圧迫+挙上を併せて行うことで早期回復につなげることが出来ます。
打撲の痛み緩和の為の薬
ここから打撲に効果がある薬について書いていきます。
先ずは市販されている痛み止めの飲み薬です。
打撲だけではなく痛みを感じる諸症状に効きます。
痛みがどうしても我慢できない場合に服用しましょう。
皆様テレビコマーシャルで耳にしたことがある有効成分としては、ロキソニン、イブプロフェン、アスピリンです。
これらを含んだ服用薬は飲むだけで痛みを抑えることが出来ます。
必ず使用用法に従って服用してください。
あくまでも痛み止め薬ですから、打撲を治す効果はありません。
打撲回復は私達に備わっている自然治癒力に頼るところなので、薬はつらい痛みを感じなくさせていつの間にか治っている時間稼ぎに使うのです。
次は外用薬です。
基本的には飲み薬と同じで痛み止め効果が主になります。
有効成分は同じです。
痛み止めを飲んで胃が荒れてしまう方は外用薬の方か良いかもしれませんね。
反対に外用薬で皮膚がかぶれてしまう方は服用薬を選ぶべきです。
冷湿布は炎症を抑えるアイシング効果も見込めますので、その点ではオススメします。
剥がれやすいのが弱点ではありますが。
薬と合わせて打撲の痛みを緩和していく方法
数日経って打撲の痛み、腫れ、内出血等が緩和してきたら、次に行うことは温めることです。
患部を温めると血流が良くなって私達に生まれながらに備わっている自然治癒力を引き出すことが出来るのです。
体温に近い38℃前後のぬるま湯のお風呂にゆっくり入って患部を温めることをオススメします。
その他にはマッサージやストレッチも効果的です。
ストレッチはただ伸ばすのではなく、患部の筋肉をゆっくりと伸縮させるように動かしながら行いましょう。
そうすることで、筋肉の老廃物を流していくポンプ作用がしっかりと働きます。
打撲の部位によってはストレッチのやり方が分からない場合もあると思います。
そんな時は全身ストレッチをしましょう。
患部だけでなく全身の血行を良くすることで循環が促されることが期待できます。
方法は簡単です。
仰向けになって、息をゆっくり吐きながら全身ありとあらゆる筋肉を硬く緊張させます。
トイレを我慢するように下腹部までしっかりと力を入れて息を吐き切るまで続けます。
もう限界まで吐き切ったら、全身脱力して筋肉を弛緩させます。
この収縮と弛緩を10回程繰り返すと、身体は温まり血流が良くなります。
体内循環が促され、老廃物を流し、酸素と栄養を患部に送り届けられるので回復が早まります。
また、自然治癒力を高めるために必要な栄養素を含んだ食材を積極的に摂りましょう。。必要な栄養素を含んだ食材としては、タンパク質を多く含んだ赤身のお肉、玄米や全粒粉から炭水化物、アボカドから脂質、ビタミンを豊富に含んだニンジンやブロッコリー。
書き出すと切りがありませんが、ケガをしたときは好きなものを食べるのではなくバランスの良い食事を心がけましょう。
薬でも治らない場合は検査しましょう
注意しなければいけないのが打撲だけでなく骨折を伴っている場合です。
胸や背中を強打した場合、腫れや赤み以外に呼吸する度に痛みが強くなるようであれば肋骨骨折をしている可能性があります。
また、手や足が打撲に伴い骨折している場合は、骨の形状が変わっていたり、関節可動域がいつもと違う状態になっていたりする可能性があります。
スポーツや事故で間違いなく強い打撲をした時は、応急処置後、すぐさま病院で診てもらいましょう。
それから、痛みは治まってきたのにも関わらず、先に挙げた自然治癒力を高め血流を良くしても全然腫れが治まらない場合は、何かしらの内臓疾患の疑いも考えられますので病院で診てもらいましょう。
内出血が続く、腫れが治まらない場合は血小板機能が上手く働いていない、血中ヘモグロビンが不足している等、血液検査をしてみることが必要です。
何にせよ打撲の痛みは自然治癒で治まっていくものです。
それが打撲してから一向に症状が変わらない、若しくは悪化しているようであれば必ず病院で検査をすることを忘れないでください。
まとめ【打撲の痛みに効くのはどんな薬?早期回復の為に出来ること。】
、
普通の打撲の場合、痛みは自然と無くなります。
薬を使わなくても治るものです。
それでも治りを早める、痛みを忘れて日常生活を送る為に薬の力を借りるのも良いです。また早期回復の為に自分自身で色々と試してみるのも問題ありません。
すべてご自身で判断する必要がありますので、この記事を参考にしてください。
困った時は病院で診てもらうことを忘れずにしてくださいね。