骨盤矯正効果のあるクッションを使いデスクワークを楽にする

最終更新日:2023/03/08

姿勢の崩れは骨盤の歪みのせいとは良く聞きます。
特にデスクワークで一日中座っている方は正しい姿勢をキープするのは疲れますよね。
座っていると脚を前に出しているので骨盤は後ろに倒れやすくなります。
そうならないための骨盤矯正クッションは大人気です。
今回はそんな骨盤に仕組みとクッションの効果について書いてみます。

骨盤の構造と骨盤矯正の仕組み

まずは骨盤の構造を改めて理解してみましょう。
骨盤とは、胴体の一番下に大きく広がっている骨です。
読んで字のごとく、骨で作られた盤状のものです。
小腸、大腸などの腸群や膀胱や子宮といった大切な臓器を覆い尽くすように形作られています。実際は単体の骨ではなく、ウエストの出っ張り部分の腸骨、座るときに支えになる坐骨、膀胱を守る恥骨としりもちをついて強打すると痛い尾骨、そして背骨とつながる三角形をした仙骨が組み合わさって出来ています。
腸骨と坐骨と恥骨で構成される部分は一括りにされて寛骨とも呼ばれます。
女性の骨盤は大切な子宮を守り、出産時には広がりやすいように男性と比べて、横幅のある構造になっています。
骨盤が歪むと仙骨の上に積み上がっている脊柱がバランスを失い崩れてしまいます。
骨盤は私達の骨格の最重要部分であり土台です。
土台が不安定だと、立つことも座ることも不安定になり疲れやすく不調を引き起こしやすくなります。
ここで歪みの原因となりやすいのが、仙骨と腸骨の間にある仙腸関節と呼ばれる関節です。
固い靭帯でつながっているので、医学的には動かない関節らしいですが、実際はほんの少しだけ動くことが実証されています。
つまり骨盤が歪むとは、仙骨と左右の腸骨の位置関係が悪くなり仙腸関節にずれが生じていることを指します。
仙腸関節が少しでもずれると、左右の腸骨と仙骨のバランス関係が崩れ、おしりの坐骨の位置が変わる、恥骨の位置が変わり膀胱機能が低下、足の長さが違ってくる、背骨が前後左右に倒れてしまいます。
さらに上半身は下の崩れたバランスを取ろうとして、肩の高さが変わり頭の傾きも変えて何とか保とうと頑張ってしまいます。
骨盤の歪み=仙腸関節のずれは全身へと伝わりバランスを乱し、様々な不調の原因になるのです。
つまり、このずれを改善することが骨盤矯正の目的なのです。

骨盤が歪みやすいデスクワークの姿勢は?

では骨盤が歪んでしまう原因は何なのでしょうか?
骨盤は立っていても、座っていても、寝ていても歪んでしまうものです。
ただやはり直接骨盤に影響しやすいデスクワークなどの座り姿勢が一番原因としては多いでしょう。
いくつか原因を挙げてみます。
1⃣脚を組んで座る
  ももを重ねたり足首を絡めて座ってしまう。
2⃣片側に体重を乗せる
  片方のアームレストに寄り掛かったり、片肘ををついてあごを乗せてしまう。
  片方の腕や肩で重い荷物を持ってしまう。
3⃣股関節の開き(閉じ)過ぎ
  がに股や内股で歩いたり座ったりしてしまう。
4⃣猫背になる
  背もたれを使ってしまったり、腰を丸めてしまう。
5⃣横寝の姿勢が好き
  いつも決まった方を下にして、寝転んでテレビを見たり眠ってしまう。

このような癖がある方は、骨盤の歪み=仙腸関節のずれが生じている可能性が大です。
仙腸関節がほんの数ミリずれてしまうだけで各部位はバランス調整をしてしまいます。
これが腰痛や肩こりを代表する不調の原因になってしまうことは容易に想像できますね。一度ご自身の日常生活を思い返し、偏ったことをしていれば直していくように心がけましょう。

骨盤矯正の効果は

ここでは骨盤矯正によって仙腸関節のずれを戻したことによって、どのような効果が得られるのか書いていきます。
・腰痛改善効果
  仙骨が正しい位置にあると背骨はバランス良く並べられます。バランスを失った背骨を腰の筋肉や骨が頑張って支えて限界を迎え痛みを発していたものが、その役割から解放されて楽になります。
・肩こり解消
  背骨が正しく並ぶとバランスを取る役割から解放されて肩や肩甲骨の可動域が広がり血行が良くなります。
・首コリや頭痛解消
  頭が骨格で支えやすくなり、筋肉で支える仕事が減り血行が改善されます。
・ぽっこりお腹が凹む
  骨盤(土台)が安定すると背すじが伸び、胸郭も上がりお腹が引き上げられます。
・ウエストが細くなる
  臓器が正しい位置に収まります。
・脚が細く長くなる
  骨盤と繋がっている股関節周りの筋肉が正常に戻ることでキレイな脚に変わります。・便秘や生理痛がなくなる
  臓器の活動が正常に戻るので、解消されやすくなります。
このように骨盤矯正によって、仙腸関節のずれがなくなると様々な効果が現れてきます。誰もが抱えているような悩みを改善することが出来る可能性があるので、やらなくては損するだけですよね。

骨盤矯正効果を高めるデスクワーク向けクッション

骨盤矯正は整体でやるイメージが強いと思いますが、ご自身でも簡単にできることがあります。
それは正しく座ることです。
何にも頼らずに正しく座るのは、デスクワークのような長時間座り続けなければならない方にとっては集中力も続かず難しいですよね。
それをサポートするのが最近色々なものが出回っているクッションです。
クッションを敷いて座るだけで骨盤を正しい状態でキープ出来る優れものです。
商品名は控えさせていただきますので、ご了承ください。
大きく分けると2種類でお尻に敷くだけの座布団タイプと背もたれ一体型タイプです。

座布団タイプの特徴は
・持ち運びしやすく安価なものが多く手に入れやすい
・太ももの外側が盛り上がっていて股が閉じやすくなる、結果足を組みにくくなる
・おしりの部分が凹みまたは、くり抜かれていて骨盤の内側前方に重心を乗せやすい
・素材による発熱効果やカイロをしまうポケットを付けることで冷え防止にもなる
・背もたれがないので、上半身の疲れから骨盤が後ろに倒れてしまう可能性あり

背もたれ一体型タイプの特徴は
・座布団タイプより間違いなく高価
・背もたれを理想のS字にすることで背骨の形が崩れない
・理想の座り姿勢になるので、長時間座っていても疲れない

このように二つのタイプがありますが、やはり背もたれ一体型タイプで価格の高い方か効果は間違いなく見込めます。
デスクワークで悩みを抱えている方はこれを参考にして試してはいかかでしょうか。

デスクワークでクッションに頼らずに骨盤を維持できるのか

最後になりますが、クッションに頼らず骨盤を正しく維持するために出来ることをあるでしょうか?
ここまで書いてきて骨盤の構造を理解していれば分かるでしょう。
骨盤の歪み=仙腸関節のずれです。
仙腸関節のずれは前後左右に重心がずれることで発生します。
つまりは自分の重心を中心に寄せることが出来れば、ずれも最小限で抑えられるのではないでしょうか。
ところで重心はどこにあるのかご存じですか?
私達の重心はおへその少し下にあります。
このおへその下に意識をおけばバランスは安定するはずです。
そのために出来ることとして、私は呼吸をオススメします。
呼吸は無意識に行われていますが、その呼吸の少しだけ意識をおくだけで安定が得られます。
そのためにはおへその下に力を入れるように息を吐くことです。
これと併せておしりのお肉を潰さないことです。
おしりのお肉を潰さないためには骨盤は少し前傾させないとなりません。
前傾で少し前にズレた重心を息を吐くことで支える感覚が出てくると良いでしょう。
是非一度お試しください。

まとめ【骨盤矯正効果のあるクッションを使いデスクワークを楽にする】


骨盤矯正のポイントは仙腸関節のずれを無くすことです。
仙腸関節のずれを無くすためのクッションを使ってみると正しい重心が感じやすくなるでしょう。
デスクワークで長時間座り続ける方は間違いなくクッションのサポートを得られます。
クッションに頼らなくても、今回まとめた内容を理解していただければ骨盤矯正をやらずとも理想の骨盤に近づけるかもしれません。
少しでも参考にしていただければ嬉しく思います。

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