風邪かなって思った時に、鼻の奥に違和感を感じることはありませんか?
しかし原因は他にもあります。
例えば、気温差によっても鼻の奥に違和感が出たり、痛くなることがあります。
今回は、風邪以外でも鼻の奥に違和感を出す様々な原因や、その対処法をご紹介します。
風邪以外でも鼻の奥に違和感がでる!
鼻は、酸素を取り込む時の通り道です。
外気をそのまま取り込むと、ホコリやウイルスなどが体内に入るので、鼻がフィルターの役割をしています。
鼻毛は大きなホコリなどを捕らえて、鼻の奥まで行かないようにします。鼻の中の皮膚は粘膜で覆われているので、ここでウイルスなどを捕らえます。
外の気温と体内の温度の差を少なくするために、冬の外の気温が低いときは、血流の多い粘膜で空気が温められます。
以上のように、鼻の粘膜は重要な働きをしているのですが、エアコンなどが原因で鼻の粘膜が乾燥すると、乾燥性鼻炎になってしまいます。
乾燥性鼻炎は、鼻がムズムズして違和感を感じるだけでなく、何度も鼻をかんだりしているとカサブタができたりします。
痛みを生じたり、出血することもあります。
また、粘膜が本来の仕事ができないので、ウイルスなどが体内に入りやすくなって、体調を崩したり風邪をひきやすくなってしまいます。
乾燥性鼻炎になる原因は、乾燥です。
なので、エアコンの聞いた部屋で長時間過ごす人に、乾燥性鼻炎が多いです。
風邪が原因で鼻の奥にでる症状
風邪などが原因で、ウイルスや細菌に感染してしまい鼻腔が炎症を起こし、それが副鼻腔に広がって急性副鼻腔炎になることがあります。
健康な人であれば、ウイルスや細菌が入っても鼻の奥の粘膜がブロックするので大丈夫なのですが、風邪などで粘膜が弱っているとブロックできないので感染して炎症を起こしてしまいます。
急性副鼻腔炎は、ほとんどがこのケースが当てはまり、風邪から急性副鼻腔炎になってしまうのです。
鼻の奥には、副鼻腔と呼ばれる空洞があって、ここがウイルスや細菌で炎症を起こすことを、副鼻腔炎と言います。
特に急性副鼻腔炎は、突然炎症が起こるもので、1〜2週間くらい、長くて30日以内で治るものを言います。
頭や顔が痛くなることがあるのも、特徴の一つです。
因みに、副鼻腔炎の症状が長引いたり、繰り返し炎症を起こして違和感のある症状が長く続くものを慢性副鼻腔炎と言います。
8〜12週間以上症状が続くと、こちらに分類されます。
風邪が原因で鼻の奥に違和感は出る?
風邪の引き始めに、鼻の奥がツーンと痛くなって違和感を感じたことはありますか?
特に風邪の引き始めに痛くなりやすいです。
これは長引く鼻づまりからくる痛みです。
体に入った風邪のウイルスを体外に出そうと鼻水が出て、その鼻づまりが長引く事で鼻の奥が痛むのです。
また風邪のために、免疫力が低下しているのも原因です。
免疫力が下がるので、鼻の中や奥にある粘膜がいつもよりダメージを受けると、風邪を引いている時に鼻の奥が痛くなりやすいのです。
鼻の奥がツーンと痛いのが、風邪の兆候になる人もいるようです。
鼻をかんだ時に、鼻水の色が透明に近ければ大丈夫です。
痛みは風邪からきています。
この事からも鼻の奥がツーンと痛いのは、風邪の兆候であると言えますね。
ただ、鼻をかみすぎたら鼻の粘膜にダメージを与えるので気をつけましょう。
鼻をかんだときに、ドロドロの黄色い鼻水なら、蓄膿症かもしれません。
この場合は、風邪ではないので、耳鼻科に行って診てもらいましょう。
鼻の奥の違和感の対処法
鼻の奥の痛みには、さまざまな原因があります。
その原因に合わせて対処する必要があります。
気温差が原因なら、病気の心配はありません。
寒い場所へは、ハンカチなどで鼻を保護して行きましょう。
少しづつ外気に慣らせば、痛くなりにくいです。
鼻を保護するのを忘れて痛くなったら、鼻を手で覆って温めると痛みが早く消えます。
乾燥性鼻炎や上咽頭炎が原因なら、保湿を心がけましょう。
加湿器を使うとベストですが、何らかの理由で使えないときは、濡れマスクで水分補給してください。
入浴の際には、湯舟で蒸気を鼻に当て、保湿しましょう。
ワセリンなどを鼻に塗ると、水分が乾きにくいので、保湿効果があります。
生理食塩水の点鼻は、乾燥した鼻の粘膜に鼻水で潤いを与えます。
市販のドライノーズ用スプレーや、自宅で生理食塩水を作るのをおすすめします。
生理食塩水は水1Lに9gの食塩を溶かすだけで出来ます。
衛生面に気を付けて使ってくださいね。
保湿は、鼻風邪が原因で鼻に痛みなどの違和感を感じるときにも効果があります。
鼻の奥の違和感の対処法・その2
鼻は外気の通り道なので、ウイルスや細菌が自然と入りやすくて炎症を起こしやすいのは仕方ありません。
でも、鼻うがいをすれば、除菌効果が期待できます。
鼻の症状で悩んでいる人は、鼻うがいを試してみてください。
鼻の通りがすっきりとして違和感もなくなります。
慣れるまで少しずつ練習してください。
定期的にすれば、鼻の問題が減っていくでしょう。
頭痛・発熱・倦怠感・濃い鼻水・顔の腫れなどの症状がある人で、気温差や乾燥、風邪などに心当たりがなく、鼻の奥の痛み以外にも気になる症状があるなら、すぐにでも耳鼻科に行きましょう。
早く治療することが必要な病気である可能性があるからです。
鼻の奥に痛みを感じたことのある人は、鼻の粘膜が炎症を起こしやすい状態かもしれません。
いつも鼻のケアをするようにしましょう。
痛みがなくても、鼻うがいなどをして、鼻水はまめに体外に出し、優しく鼻をかむように心がけてください。
保湿、水分補給、バランスのとれた食生活にも気をつけましょう。
風邪予防には鼻呼吸
口呼吸はやめましょう。
風邪、細菌、ウイルスを鼻の奥を通らずに直に体に取り入れてしまいます。
鼻呼吸なら、鼻毛や鼻腔の粘膜がフィルターの役割をしますが、口呼吸はフィルターがありません。
そんな呼吸をしていると、違和感にも気づきにくく、それでいて病気になりやすく、四季ごとに風邪をひいてしまいます。
アレルギー体質にも口呼吸が深く関係しています。
喉が乾燥したり、口腔内が乾燥したりすると、病気になりやすいです。
唾液には抗菌作用の成分がありますが、それが分泌されなくて細菌が排除されにくくなるからです。
喉の粘膜にある繊毛は、乾燥したら細菌などに感染しやすくなります。
口腔内が乾燥すると、虫歯や歯周病になりやすいです。
また、口呼吸をすると、歯が茶色くなりやすいです。
口呼吸が原因でドライマウスになることもあり、口のトラブルを引き起こしてしまいます。
口の中で細菌が繁殖すると、口臭に繋がります。
口腔内が乾燥していたら、口臭が強くなっていると思いましょう。
寝ているときに口で呼吸していると、睡眠の質は下がります。
いびきをかいたり、睡眠不足の状態になる可能性もあります。
そして日中のだるさ、疲れなどを感じて集中力も欠けます。
口呼吸は、あなたが中学生以上で、我慢ができる人だったら、鼻呼吸を意識するだけで治すことができます。
意識して口を閉じるようにするだけなのです。
症状がでたら早めに対処しましょう
鼻の奥に違和感を感じると、とても不快ですよね。
鼻の奥に違和感を感じたら、早めのケアや耳鼻科受診をお奨めします。
普段、無意識でしているかもしれない口呼吸も、鼻の違和感を感じたり風邪をひきやすくなる原因になります。
寒い時期には特に気をつけていきましょう!